日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 「がぜん」「破天荒」の本来の意味?

「がぜん」「破天荒」の本来の意味を知ってる? 文化庁調査で60%以上の人が“間違っていた”と判明

時代とともに捉え違いされる言葉たち 教育の重要性も

 さらに、(1)明るみになる/明るみに出る、(2)寸暇を惜しまず/寸暇を惜しんで、(3)一つ返事/二つ返事をどちらの言い方を使うかという質問では、

(1)「知られていなかったことが、世間に知られること」という意味の「明るみになる/明るみに出る」では、

・明るみになる43.0%
◎明るみに出る44.1%

(2)「僅かの時間も無駄にしない様子」という意味の「寸暇を惜しまず/寸暇を惜しんで」では、

・寸暇を惜しまず43.5%、08年度調査では57.2%
◎寸暇を惜しんで38.1%、08年度調査では28.1%

(3)「快く承諾すること」という意味の「一つ返事/二つ返事」では、

・一つ返事37.4%、08年度調査では46.4%
◎二つ返事52.4%、08年度調査では42.9%

という結果となった。(◎辞書等で主に本来の言い方とされてきたもの)

「明るみに出る」「寸暇を惜しんで」は本来の言い方と間違った使い方が拮抗しているが、「二つ返事」は本来の言い方が間違った言い方を上回っている。

 世代別では、「明るみに出る」「寸暇を惜しんで」はすべての世代で、本来の言い方と間違った使い方が拮抗しているが、「二つ返事」は70歳以上の世代だけが、「一つ返事」という言い方をする人が多かった。

 言葉は時代とともに変化する。新語が誕生して根付く場合もあれば、一過性のブームで終わるケースもある。しかし、古くから使われてきた言葉は、時代の流れや使い方で意味が変わるのは好ましいことではない。その意味や使い方を学校教育でも教え、正確に理解することが必要だ。

鷲尾香一(経済ジャーナリスト)

経済ジャーナリスト。元ロイター通信の編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。「Forsight」「現代ビジネス」「J-CAST」「週刊金曜日」「楽待不動産投資新聞」ほかで執筆中。著書に「企業買収―会社はこうして乗っ取られる 」(新潮OH!文庫)。

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Twitter:@tohrusuzuki

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わしおこういち

最終更新:2021/10/02 08:00
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