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綾野剛主演作『アバランチ』はツッコミどころ満載ドラマ? ストーリーに目立つ“粗”

文=東海林かな(しょうじ・かな)

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ドラマ公式サイトより

 綾野剛主演の月曜ドラマ『アバランチ』(フジテレビ系)の第2話が、10月25日に放送された。世帯平均視聴率は9.3%と、初回の10.3%からやや下がったが、想定の範囲内だろう(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 しかし秋ドラマはどれも豊作のようだ。例えば吉高由里子主演の金曜ドラマ『最愛』(TBS系)は、第2話も視聴率をキープ。さらに第1話の見逃し配信はTBS歴代最多の287万回再生を記録し、TBS日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』(261万回)や、テレビ朝日の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(217万回)といった今期の話題作を圧倒している。また、杉咲花主演の日本テレビ系水曜ドラマ『恋です! ヤンキー君と白杖ガール』においては、恋愛ドラマにしては珍しく、第3話で初回を上回る視聴率を記録するなどして今期の“ダークホース”とさえささやかれている。

 『アバランチ』もカンテレとフジテレビの肝いりで制作されただけあり、決して劣っているわけではない。綾野剛演じる羽生やリナ(高橋メアリージュン)のアクションシーンは地上波ではトップクラスの鮮やかさで、毎回見どころとなっている。また、千葉雄大演じる牧原は役者のポテンシャルを生かした、かわいい弟的ポジションだ。打本(田中要次)はいぶし銀な雰囲気を醸し出しており、山守(木村佳乃)は影のあるリーダー役がしっくり馴染む。一見頼りない西城(福士蒼汰)のほどよい常識人らしさもアバランチメンバーの中ではいいバランスを取っている。

 しかしキャラクター設定の秀逸さが突出しているからこそ、ストーリーにおけるツッコミどころの多さが目に付く。第2話は、半年前に自殺したとされる夏川洋子(中島亜梨沙)の死の真相をアバランチが暴くというストーリーだった。実は夏川は牧原の唯一の家族であり、かねてから姉の自殺に疑念を抱いていた牧原は、並々ならぬ思いで真実の解明に立ち向かっていくことになる。

 これに対し、SNSでは数々のツッコミが。「家族の意向で生前のまま残してある」という夏川の部屋。セリフ通り考えれば“家族”は牧原を指すことになるのだが、身内がチーム内にいるにもかかわらず、わざわざ羽生たちが不法侵入する必要があったのか。また、羽生たちがあっさり見つけた真相への糸口をなぜ牧原は見逃していたのか。さらに夏川が殺される理由となったカンボジア学校建設の資金問題も、規模によっては、現代ならクラウドファウンディングなど他の解決手段がありそうだ。大物政治家に不正の暴露を持ちかけてまで必要なことだったのか。

 ほかにも「アバランチ車が目立ちすぎなんだよな(笑)」「冷静にアバランチの正体、秒でバレそうだなと思った。声紋とか大丈夫か?」「アバランチのみなさん、もうちょい顔隠した方がよくないですか?」など、そもそも“正体を隠したいわりに隙がありすぎる”と視聴者はヒヤヒヤ。指摘の通り、アバランチはレトロで特徴的なアメ車に乗って平気で騒ぎの横を通りすぎたり、第2話のラストにいたっては牧原が、アバランチを潰そうとする内閣官房長官・大山に会いに行くそぶりが描かれる。動画を配信する際につける半透明の仮面は顔が透けそうであり、加工なしの生声を流すのも心配だ。

 「アバランチはツッコミつつ視聴は継続」「ツッコミもありつつおもしろいじゃん……つよつよの高橋ちゃんあまりにもいい……」となんだかんだ話が気になるという声もあるが、重厚なストーリーと見せかけておいて話が浅いとなると、今後は離脱する視聴者も出てきそうだ。

■番組情報
月曜ドラマ『アバランチ』
フジテレビ系毎週月曜22時00分~
出演:綾野剛、福士蒼汰、千葉雄大、高橋メアリージュン、田中要次、利重剛、堀田茜、渡部篤郎(特別出演)、木村佳乃 ほか
主題歌:UVERworld(ソニー・ミュージックレーベルズ)
監督:藤井道人、三宅喜重(カンテレ)、山口健人
音楽:堤裕介
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデュース:安藤和久(カンテレ)、岡光寛子(カンテレ)、笠置高弘(トライストーン・ピクチャーズ)、濵弘大(トライストーン・ピクチャーズ)
制作:カンテレ、トライストーン・ピクチャーズ
製作著作:カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/A/

東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2021/11/01 12:00

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