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BE:FIRSTは他のボーイズグループと何が違うのか? 「蹴落とさない」新世代に寄せられる期待

BE:FIRST最大の武器は

「INIは出身番組がTBSで放送されたこともあり、『CDTVライブ!ライブ!』や『王様のブランチ』などに出演。CSのTBSチャンネル1では単発の冠番組も10月・11月に放送されます。一方でBE:FIRSTは、オーディションを放送していた『スッキリ』を筆頭に、『バズリズム02』『マツコ会議』『MUSIC BLOOD』と日本テレビの番組への出演が続いてます。メンバーのSOTAは『踊る!さんま御殿!!』にも出てましたね。

 どちらもNHKの『シブヤノオト』など徐々に他局への出演も始まってはいるものの、TBSと日テレでそれぞれプッシュしている構図が、世間に“ライバル感”を抱かせる面もありそうです」(同上)

 ただ、ボーイズグループといえば、なかなか地上波プライム帯の音楽番組への出演が限られる状況も指摘される。

「バラエティ番組であれば、まだ大丈夫なんですけどね。INIの先輩であるJO1はフジテレビの『FNS歌謡祭』にも出演するなど、特番を足がかりに音楽番組への出演も増えてきていますから、INIも希望が持てますが、非ジャニーズの多くのボーイズグループは厳しい状況が続いている。来週放送される読売テレビ制作の『ベストヒット歌謡祭2021』(日本テレビ系)にはジャニーズに並んでJO1もBE:FIRSTも出演が決まっているので、少しずつ変わりつつあるかもしれませんが……。マスへのアピールという点ではいまだにテレビ出演の効果は大きく、BE:FIRSTおよび事務所のBMSGにとってはそこが今後の課題となっていくかも。デビューにあたってBMSGはエイベックスとレーベルを共同設立しているので、エイベックスのルートでどこまで拡大できるか……」(芸能記者)

 だが、その点はBE:FIRSTの“最大の味方”が解決していくことが期待できそうだ。

「『THE FIRST』がここまで盛り上がったのは何より、世界に通用するグループを作るというSKY-HIの圧倒的な熱意と覚悟が視聴者に伝わったから。彼の熱量がどんどんと世間を巻き込んでいった。オーディションのテレビ放送も彼自らプレゼンして実現させたものですしね。クラウドファンディングを立ち上げたら35分ほどで目標の1億円を達成した……というエピソードは、そうした彼の動きへの期待と信頼の現れでもあるのでは。音楽業界内でも、一部の芸能事務所が幅を利かせる日本の閉塞したメジャーシーンを打ち破ってくれることを期待する声は多い」(音楽ライター)

 プロデューサーであり事務所社長でもあるSKY-HIは顔を出し、時には表に出て、BE:FIRSTの魅力と未来図を自らの口で語る。そういう彼が持つ存在感と信頼感、ファンとの距離の近さは、そのままBE:FIRSTの最大の武器になっているとも言え、他のグループとの決定的な違いとなっているのではないだろうか。今後の活躍に注目だ。

加賀美ジョン(音楽ライター)

洋邦問わず、音楽にまつわる編集・ライティングで十数年。クレジットを眺めるのが趣味。

かがみじょん

最終更新:2023/03/14 14:12
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