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生田斗真から細川ふみえに変更?バスロマンCMがお色気路線復活の謎

生田斗真から細川ふみえに変更?バスロマンCMがお色気路線復活の謎の画像1
生田斗真、一回休み!?(写真/GettyImagesより)

「レッツバスロマン!」

 ひさびさにこの声が聞こえてきたのは、テレビではなくYouTubeからであった。もちろんその声をあげたのは、細川ふみえ。入浴剤であるバスロマンのイメージキャラクターを1996年から10以上に渡りつとめてきたかつての大人気グラドルである。イメージキャラクターに関しては2006年からは生田斗真に変わっていたが、15年ぶりの再登板となった。

「なによりSNS上での話題作りが起用の理由でしょうね。生田斗真はジャニーズきっての実力派俳優としてやはり、主婦層からの人気があり、売り上げの下支えに貢献してきた。バスロマンを販売するアース製薬にとって、彼を手放して細川ふみえにバトンタッチという意味合いはまったくなく、これから寒くなり入浴する機会が増え、繁忙期に入る上でのスポット起用でしょう」(広告プランナー)

 SNS上での話題作りが起用の理由だった細川。現に公開された11月1日には早々にツイッターのトレンドに上がるなど、一定の成果をあげたようだ。

 そのほかにも近年はかつての人気女優を起用するキャンペーンCMが目立っている。そのひとつが日本マクドナルドの「50周年記念」CMである。起用されているのは宮崎美子。1970年代のファッションに身を包んだ宮崎は20歳前後に見えるが、このCMはもちろんCGによって当時を再現したもの。メイキング映像を見ると還暦を迎える宮崎の“若作り”に拍手を贈りたくなる。もちろん本CMは宮崎がデビュー当時出演した“ミノルタ”のオマージュであるだろう。

「SNS上での話題作りはもちろん、宮崎のギャラの安さも理由のひとつとしてはあるでしょうね。クイズ番組には多く出演しているもののCMに起用されることの少ない宮崎のギャラはおそらく年契であれば500万円ほど。今回のCMは年間キャンペーンではなく1クール(3カ月)程度であることを考えると、200万円程度でもおかしくありません」(広告代理店営業)

 その一方で、ギャラは高額ながらも往年の女優をCMに起用するケースも。代表的なものが「三井のリハウス」だ。87年に当時14歳で「初代リハウスガール」に抜擢された宮沢りえが、34年ぶりに本CMに出演中。34年の時を経て今度は母親役をつとめている。

「昔ほど”キャンペーンガール”という存在がもてはやされない現代において、『リハウスガール』と銘打って若い女優を起用してもブレイクする算段が立たず、かつての宮沢りえ、一色紗英らが出演し次々と話題になっていた時代とはまるで違う。今回の宮沢の起用はたとえギャラが高額でもかつてCMを見ていた世代へ商品を訴求するためという思惑が強い。隣にいる若い女優は、あわよくばブレイクすればいいといった程度の期待しかないでしょう」(前出・広告プランナー)

 昭和時代にお茶の間の人気をさらった女優たちの知名度は未だ健在のようだ。

加藤マサキヨ(CMディレクター)

1988年生まれ。広告、IT業界に精通。週末はアイドル鑑賞で目を労り、サウナで汗を流す。

かとうまさきよ

最終更新:2021/11/21 07:00
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