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NHK紅白の時代遅れ感が露呈? 出場歌手に目玉無くあり方が問われる

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NHK『紅白歌合戦』公式サイトより

 ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――早いものでもう年末ですね。毎年この時期の話題といえば、NHK紅白歌合戦。今年も11月19日に、紅組22組、白組21組の出場歌手が発表されました。

 これといった目玉がなくてガッカリしましたね。目新しいところは、「カラフル特別企画」として松平健さんが「マツケンサンバ2」を披露するくらいでしょうか。この発表の翌日には、牛丼チェーンの松屋のCMに松平さんが歌い踊るマツケンサンバが登場。CMに使われることは前からわかっていたでしょうから、CMに乗っかったんじゃないかと思わずにいられません。NHKがCMに乗っかるなんてねえ⋯⋯。

――現段階では白組が1組少ない。当日までに新たなサプライズ出場が発表されるかも。

 後になって目玉を出してくることはこれまでにもあったので、水面下で動いている可能性はあります。だとしてもやっぱり弱いですよね。TikTokでバズった和田アキ子さんに出てもらえばいいのに。和田さんは1970年から2015年まで39回連続出場を誇っていましたが、16年に落選。当時、ラジオ番組で「今年は(紅白を)見たくない」といったコメントをして物議をかもしました。だから互いにわだかまりがあるんでしょうね。

――ほかに、21年の「顔」となる歌手は思いつかないですよね。

 もしくは評価が高いけれどもめったに出ないようなアーティストとか。たとえば、井上陽水さん。でも井上さんに出るメリットはありませんから、出ないでしょうね。なんとか目玉に出演してもらおうとがんばっているのでしょうが、もう「番組自体を考え直しなさい」と僕は思いますね。

――歌手がどうこうではなく「根本から変えろ」と。

 そうですね。いよいよ紅白歌合戦自体を変えないといけないのだと思います。そもそも、何を基準に選出しているのかが曖昧。今はCDが売れる時代ではないから、売り上げ枚数は参考になりません。大したヒット曲のない歌手、懐メロの歌手、NHKの番組への貢献度が高い歌手⋯⋯視聴者の納得感が薄い。NiziUなんて、昨年NHKものっかってしまったので、「今年も出さなきゃ」みたいな空気も感じました。

――確かにNiziUは今年、昨年ほどのインパクトを超える曲はなかったような⋯⋯。ただ、配信などはかなり回っていたようですね。

 配信ライブの再生回数やリアルのライブでの動員数のデータを基準に選出するとか、世代ごとに時間を区切って人気のアーティストに出てもらうとか、これまでと違う試みにチャレンジしてほしい。そして、何組もたくさん頭数を揃えるのではなく、アーティストによってフルでじっくり聴かせたり、その日ライブを開催している人を中継で結ぶライブシリーズを放送したり、そのアーティストの雰囲気に合わせた映像を作り上げたり、何かしら工夫しないと!

――昔ながらの演出を続けてても、視聴者は置いてけぼり。キツいところはありますね。

 そもそもこのご時世、ジェンダー問題の観点から男・女でチームを分けるのはよろしくないという意見も多くあります。今年から「紅組司会」「白組司会」「総合司会」の区別はなくしてみんな「司会」としました。もういろいろと時代に合わなくなっているんですよ。視聴者も「本当にこんな番組でいいの?」と思いながらも、「大みそか恒例だからしょうがないか」と仕方なく視聴しているところもある。

――適当にかけ流せますしね。

 民放各局だって「どうせ視聴率は取れない」と半ば諦めているところもある。でももう若い人は、テレビに限らずほかに代わるものがあればそちらに行くでしょう。「紅白歌合戦」というタイトルは伝統として残すのはいいとして、中身をちゃんと考え直して、今の時代にあった新たな国民的番組を打ち出すべきだと思います。

――本当にそうですね。皆様の受信料で放送しているんだから、もうちょっとがんばれ!

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2021/12/03 17:00
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