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『バチェラー4』論破王バチェラーにときめきゼロ。“香りのない花”にされてしまう女性たち

「のんちゃんしか勝たん!」(エピソード5)

 前夜のカクテルパーティで、満身創痍の黄に藤原がかけた言葉が最高だった。

「寝れてる、ちゃんと?」(藤原)

 なんて心地良いのだろう。てんやわんやしているメンバーの中、安定したメンタルで接してくれるのは救われる。いつの間にかの正妻の余裕感。すでに、2人の間に漂うテンションはリアル。なんかもう、カップルみたいなのだ。

 この日、黄は藤原をツーショットデートに誘った。藤原を前にしたときの黄のマジ照れ顔はどうか。付き合う前の、ワクワクしているあの感じというか。今の彼は、“のんちゃんしか勝たん!”である。イカダで川下りというデートコースがまたスペシャルで、他の人とのデートの差よ……。

 トークだって前のめりだ。「結婚のイメージはつく?」「俺と旅をしている中で将来への不安はない?」「もし、今回の旅で『一緒に帰ろう』ってなったときにどうしたい?」などなど。いつもは「俺の考えは~」と主張し通しの彼なのに、「不安はない?」と相手の気持ちを探ろうとしている。藤原だけには未来の話をし、ラストローズ後はどうしたいかも知りたがった。一方の藤原は追わせる女。美人の余裕だ。

黄  「(俺を)好きになりそう? それとも好き?」
藤原 「二択(笑)? もう少しで、好き」

 宙を見つめた黄は、数秒の沈黙の後に唐突なキス。「もう少しで好き」、つまり「まだ好きではない」と彼女は言ったばかりなのに! ムラっと来て交わしただけの今までのキスとは明らかに違った。好きになってほしいから、意識させようと仕掛けた本命へのキスだ。

黄  「照れるな(笑)」
藤原 「どんな気持ち?」

 中野とは平気でお泊りした男が、藤原相手にはキスしただけで「照れるな(笑)」である。

「心地がすごいよかったか? と言われると、ちょっと実は微妙な気持ちが(苦笑)。確証が持てなかったというか」(黄)

 不安を感じる女性は次々に落としてきた黄が、不安を感じた藤原にサプライズローズを渡している。バチェラーと言えども、結局は追わせたほうの勝ちということ。シーズン3で言うところの“葡萄コース”に藤原は完全に乗った。

 翌日、黄は建築事務所・事務の青山明香里(24)を誘った。「真実のクエスチョンカードゲーム」の波乱で、最も黄に激昂していたのは彼女だった。まるで、ヤンキーのカチコミみたいなテンションでデートに向かう青山。彼女は“理想の結婚相手”を黄に語った。

「私って自分のお父さんみたいな人と結婚したいの。すっごく真面目なの。すごくお母さんのこと大事にしてる、愛のある人なの。(黄を指して)自分のお父さんみたいな人ではないの、今は。正直、親に会わせたいとは思わない。でも、また好きになりたいとは思う」(青山)

 最後になるかもしれないのに、黄に媚びずにガンガン攻める青山。対する黄は、いつもの論破モードに入った。

「俺は大切な会社や、仲間や、時間を置いて、ここに来た。何か得て帰らないと。だから、この17人全員自分に気持ちを向けさせたいと思ったし、この17人の中で好きになれる瞬間があったらその隙を見逃すことなく『好きだ』と伝えたいし、好きになってほしかった」(黄)

“職場を犠牲にしてきたアピール”をよくする黄だが、その条件はみんな一緒のはずだ。全員、時間を犠牲にして来ている。あと、そのアピールをよくするわりに『バチェラー』『バチェロレッテ』と2年連続で参加しているのは何なのだろうか? ツッコミどころだ。

 予想通り、ここで青山は脱落した。わかってた。黄は褒めなきゃダメな相手である。でも、シーズン4で最も内面の魅力が出ていたのは彼女だと思う。明るくて、おバカで、憎めないドジっ娘。世が世なら、この人はヘキサゴンファミリーに入っていてもおかしくなかったはずだ。

 さて、序盤で黄のお気に入りだったパン教室講師の休井美郷(30)はどうなった? カクテルパーティでの2人の会話は以下だ。

黄  「(休井が)めっちゃ好きやってん。最初のデートの後とか、もうMAX!」
休井 「ねえ、MAX早くない? もう減るしかないやん、MAXまで行ったら(笑)」
黄  「でもその後、他のみんなと過ごす中で『キューちゃん、俺のこと好きじゃなくなっていってるわ』ってすげえ感じてたの」

「(私のことを)“キューちゃん”って言ってた、そういえば。なんでなんやろう、急に? 今までずっと“美郷”って言われてたのに、なんで? って感じです」(休井)

 最初はお気に入りだった休井が、ド本命・藤原の出現で“キューちゃん”に格下げされているのがたまらなくリアルだ。

 というか、藤原以外のガールズたちがすでに察しているのが笑う。ツーショットデートから戻る藤原を大拍手で出迎え「どうせ、のんちゃんでしょ」「お疲れっした」みたいなノリになっているのには笑った。藤原以外の参加者がただの女子旅モードに入っているというか。なんなの、この『バチェラー』は。

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