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全力!! バチェラー4レビュー

バチェラー4、大本命のんちゃんの“伏線回収”にバチェラーあ然。絶望のファイナルローズへ!?

バチェラー4、大本命のんちゃんの伏線回収にバチェラーあ然。絶望のファイナルローズへ!?の画像1
バチェラー・ジャパン シーズン4公式Twitter(@BachelorJapan)より

 リアル婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』(Amazon Prime Video)シーズン4のエピソード7~8が、12月9日に配信された。

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“同棲話”連発の伏線回収で、バチェラーがスゴい表情に……(エピソード7)

 エピソード7で行われたのは、バチェラーの黄皓(こうこう/34)が女性陣の家族へ会いに行く訪問企画だ。これこそ、経営者の顔を持つ黄が本領発揮できるシチュエーションでは? 事実、親御さんたちとの会話を見ると、やはり彼はコミュ力おばけだ。誠実さを出し、若輩者が教えを請うスタンスを貫く術。これは好青年に映る。大勢のガールズ相手には下手を打つこともあったが、他意のない一般人とのマンツーマンでは敵なしだろう。

 黄が最初に訪れたのは、パン教室講師・休井美郷(30)の家庭だった。このときのハイライトは、家族との対面後。黄と2人きりになった休井は胸につかえていた思いを相手にぶつけた。

「言っていい? 言わへんでおこうと思ったけど。私に『好き』とか言ってくれたこと、1回もないやんな?」(休井)

 これを言われた直後の黄の顔がスゴいのだ。核心を突かれたか、毛穴開いてそうな形相であからさまにフリーズするバチェラー。

「いや、好きだよ。すごい好きだよ。好きじゃない人とここまで来ないって(笑)」(黄)

 取ってつけたかのように「す、好きだよ」と言い張る黄。言わされた感満載だ。『バチェロレッテ・ジャパン』で福田萌子に放った「思ってる以上に、ちゃんと好きだよ」以上に心がこもってなかった気がする。図星を突かれ、テンパった? 黄の中で“美郷”から“キューちゃん”呼びに変わった辺りが潮目だったのだろうか。

 続いての訪問先は、パーソナルトレーナー・秋倉諒子(30)の実家。秋倉家には車をカッ飛ばすほどアクティブでゴージャスなお母さんと、素朴で温かいお父さんがいる。黄は秋倉家の父・敏夫さんと2人だけで会話した。ここで黄が敏夫さんに問うたのは“結婚の良さ”であった。

黄  「守る家族ができて、自分が弱ったときにはその人たちに守られたいなあって思って。結婚するとそれが手に入ったりしますか?」
敏夫 「(首をひねって)わからない、少し違うから(苦笑)。私は“してあげる”ことが大好きなんだけど、“してもらおう”とは思わないから。要するに、私がこれだけしたから、守ったから、家族に『これをしてくれ』『自分が弱ったときに助けてくれ』とは思わないんですよ」
黄  「『自分はどうでもいいから、とにかく尽くしたい』って感情には、まだなったことがないので」
敏夫 「自分がやりたいことをやってる。例えば、家族に食事を作って喜んでくれたら、それが私の喜び」

「自分が弱ったときに守られたい」と訴える黄に、「僕はそうは思わない」と返した秋倉パパ。“無償の愛”の喜びを黄に訴えた。正反対の考え、人間性を持っていた2人。敏夫さんは黄の考えを聞き、果たして彼にどんな印象を持っただろう? 

 帰り際、黄と秋倉は2人だけになった。ここで黄はバチェラーらしからぬことを口にしてしまう。禁忌に近いレベルの苦悩を吐露したのだ。

「旅をしてると2種類の感情があってね。自分のことをまっすぐ見てくれる人、諒子みたいにすごく愛情を表現してくれる人もいれば、そうじゃない人もこの旅の中にはいた。もちろん傍にいてくれる人を僕は守りたいし、愛したいという気持ちもあった。と同時に、自分を見てなかったとしても『その人といたいな』という、あまり理由がない感情を持ったこともあった。何が正解なんだろうな?」(黄)

 明らかに、鍼灸師・藤原望未(25)を思い浮かべながら会話をしている。秋倉を相手に、“大本命”藤原対策の深刻な恋愛相談をした前代未聞のバチェラー。まっすぐ見てくれる秋倉には余裕なのか、対象が丸わかりの迂闊な弱音を吐く始末である。それに秋倉が返答した。

「過去の話とかしてたと思うけどそういうのも過去の自分だし、しかも相手はハオハオ(黄)じゃないから、そこはハオハオが心配する必要はない。これから作っていくものじゃん、だって。(新しく)一緒になる人が」(秋倉)

 過去の同棲話しかしない藤原への対策法をアドバイスする秋倉。状況がカオスだ。いよいよ、『バチェラー』の趣旨がわからなくなってきた。

 さて、最後の訪問先は藤原家だった。黄は藤原のお父さんと2人きりになり、矢継ぎ早に質問した。「お父さんから見て娘さんに合うタイプは?」「望未さんの感情を汲み取るコツは?」などなど。質問が具体的で、他の家庭と本気度がまったく違う。やはり、黄の本命は藤原。そう確信させるやり取りだった。

 その後、藤原家の両親を交え4人で食事をする黄。ここで彼は自分と藤原の共通点を語った。

「僕、自己開示が得意じゃなくて、自分の言動に保険をかけるタイプなんです。(藤原は)まったく同じことをしてくる。言い切っちゃったら責任負わなきゃいけなくなるのが僕らは嫌で。軽く言い切るんですが、その後に『まあ、でもこうなんだよね』と付け加えるみたいな(笑)。(藤原は)似たようなことしてくるなあと思いながら、感じる部分はあります」(黄)

 食事後、黄と藤原は2人きりになった。そして、藤原が「ずっと言えていなかったことなんだけど……」と黄に切り出した。

「私の中で、ずっと“忘れられてない恋”がある。ここに来て新しい恋をして忘れられるかなと思ってたし、皓君と過ごして忘れられるって思ったときもあったんだけど……。(元カレと)会えなかったときに“忘れられてない恋”への想いが大きくなって。皓君のことを好きな気持ちは今もあるし。でも、考えれば考えるほど自分の中での彼への想いが強くなるなって感じて。本当にどうしていいかわからなくて。私の中から彼の存在を追い出すことができなくて。今になってこんなことを言ってしまって、本当にごめんなさい」(藤原)

「この子は同棲話ばかりだな」と呆れていたら、まさかの伏線回収! ずっと、元カレの話しかしていなかったのんちゃん。実は、堂々と未練を発信していたのだ。最初から張られていた伏線に、黄と我々はぐうの音も出ない。

 黄がさすがに可哀想になってきた。両親に会った直後という酷なタイミングで、この告白なのだ。のんちゃんの間のエグさに同情する。「こんなタイミングに!?」と、湧き上がった怒りと苦笑を我慢したかのような黄のスゴい顔。彼の落ち込み具合に、見ているこっちまで落ち込んだ。

「青天の霹靂ですよね」(黄)

 今回のローズセレモニーで脱落したのは藤原だった。彼女は残ると思っていたから、こっちだって青天の霹靂だ。なんだかんだ、藤原にローズは渡すだろうと踏んでいた。休井の名前が呼ばれた瞬間は、はっきり言って驚いた。

 黄は藤原をよく分析できていた。「元カレを忘れられない」と彼女は黄に告げたものの、決してリタイアを宣言したわけじゃない。自分の気持ちは伝え、最後の判断は黄に任せている。責任を負いたくないから決して言い切らない。最後の最後に、彼女の今までの人生がこんな形で表出したという印象だ。

 もし、あそこで黄が藤原にローズを渡していたらどうなっていただろう? 藤原が受け取るかどうかは不明だ。でも、黄を好きそうに見えなかったのは事実。黄とのツーショットデート(エピソード5)で、藤原は「すぐに結婚したいと思ってるわけではない。学生生活が終わったばかりだから」と口にした。解せないスタンスだ。仮にも、リアル婚活サバイバル番組なのに……。

 ローズセレモニー後、黄は藤原にハグをした。このときの黄の抱きしめ方は激情。物凄い力強さだった。1番好きなのは藤原だとモロバレなのだ。この抱擁を見る秋倉&休井とのコントラストも凄い。「なんか、私たち置いていかれてる……」と完全に傍観者の表情をしている。こっちも不憫だ。

 藤原が去った後、黄が抜け殻みたいな顔になっている。表情だけ見たら、どちらが落とされた側なのかわからない。

「何なんでしょうね、真実の愛って。どこにあるんでしょうね?」(黄)

 もはや、ちょっとヤケクソ。キレ気味に「何なんでしょうね」という言い草も。まあ、無理もないだろう。

 というわけで、最後に残ったのは秋倉と休井であった。びっくりだ。99%が覆された! 遠慮なく言うと、すでに消化試合感が漂っている。藤原だけにデレデレだった黄が、他の女性を選んでちゃんと好きになれるのか? シーズン3の友永真也みたいにならないかも、少し不安だ。

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