ソシャゲ課金調査で「後悔はしていない」が60%以上　アイテム・ガチャの誘惑

「全く課金するつもりはなかった」人が大半

　ソシャゲのプレイを続けていると、ほしいアイテムやキャラが出てきたり、対戦相手に勝ちたい欲求が出てくるものだ。このニーズを浮き彫りにしている結果もある。課金したきっかけの問いには、

・どうしても欲しいアイテムがあった：201件
・無料ガチャをきっかけにずるずるとハマっていった：82件
・友人（ネット対戦相手）に勝ちたかった：23件
・臨時収入があったので軽い気持ちで課金してみた：35件

　というゲーマーなら「あるある」の理由が並んでいる。

　そのほかにも、「今だけ大特価の言葉に負けた」「ゲームを継続するためのハート（スタミナ）不足」など、これまた「そうそう」といいたくなるきっかけが。しかし、「最初はまったく課金するつもりはなかった」人が半数近くいたことも明らかになっている。

　これは、「ソシャゲを始めたとき、最初から課金をするつもりだったか？」の問いに対する回答で、課金するつもりはなかったと答えた人が139件にも上った。ゲームをプレイするうちに、無料ガチャをきっかけにハマってしまって最終的に課金したという流れだ。逆に、「最初から課金するつもりで始めた」と回答したのはわずか13件だった。

　だが、「ソシャゲに課金をしたこと（していること）に後悔していますか？」の質問には、

・後悔していない：179件
・後悔している：69件
・今後後悔するかもしれない：52件

　との結果で、約60％は納得感をもって課金をしていることもわかった。

　基本プレイ無料のゲーム内課金のシステムは、社会問題として取り上げられることも多い中、いかに課金をしてもらって収益を確保し続けるかという運営会社の腕の見せどころでもある。くれぐれも、後悔しないようにプレイをしてもらいたい。

辻　英之（編集者）

起きてる間が営業時間のプロ編集者。ゲームメディアの編集長、IT企業での経験を活かし、デジタルエンターテイメント分野記事を中心に寄稿中。ビジネスジャーナルでは『オレの周りはゲームばかり』を連載中。

つじひでゆき