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月9『ミスなか』がKing Gnuを無駄遣い? 不評の劇伴に“埋もれる”可能性

文=東海林かな(しょうじ・かな)

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ドラマ公式サイトより

 菅田将暉主演のフジテレビ系月曜ドラマ『ミステリと言う勿(なか)れ』が好スタートを切っている。田村由美の人気漫画を実写化したとあってキャスティングに賛否はあったものの、視聴者の反応を見ると菅田将暉が演じる主人公・久能整(くのう・ととのう)は概ね受け入れられた印象だ。

 初回放送では、初オンエアが予告されていたKing Gnuの新曲「カメレオン」にも注目が集まった。主題歌の事前予想では、新曲リリースの噂のある米津玄師や、原作漫画の熱烈なファンということでフジテレビ運営のメディアからも取材を受けていたビッケブランカも候補に挙がっていた。

 いずれのアーティストも魅力的だが、メジャー第一弾となった「白日」の大ヒットで知られるKing Gnuといえば、ここのところ発表した楽曲がどれも映像作品の主題歌となっているビッグアーティスト。特に、テレビアニメ『王様ランキング』(フジテレビ系)第1クールのオープニングテーマとなった「BOY」に続き、現在公開中の映画『劇場版 呪術廻戦 0』には主題歌「一途」とエンディングテーマ「逆夢」を書き下ろしており、いずれも絶賛され、作品の解像度を上げていた。

 そんなKing Gnuを味方につけたのだから『ミスなか』は音楽も安泰……と安心しきっていたところ、予想外に不評だったのが劇伴だ。劇伴とはドラマ中に流れる音楽のことだが、『ミスなか』第一話ではクラシックの名曲が多く使われていた。しかしSNSでは「BGMがうるさい」「ちゃんと台詞を聞きたいのにクラシックのBGMが大きいなって思った」「劇伴のクラシックが少し前に出過ぎ」「全編BGMなしでもいいかもしれないくらい台詞をじっくり聞きたいんだけど」など不満の声が噴出している。

 もちろん取り上げられるクラシックはどれも名曲ばかりだ。モーツァルトの「ピアノソナタ」やチャイコフスキーの「くるみ割り人形」、バッハの「G線上のアリア」にスメタナの「ヴルタヴァ(モルダウ)」など誰しも一度は聞いたことのある曲は、ドラマの作風にも合っているように思える。

 しかし、『ミスなか』は原作者の田村由美が「整がただただしゃべりまくる話です」「舞台劇のようなイメージ」「閉鎖空間での会話だけのお話」と説明しているように、会話劇が主体。それなのに、肝心のセリフが音楽で聞き取りづらいという指摘が多く上がってしまっている状態だ。また、「劇伴にかなり有名どころのクラシック使いすぎてて、その主張が強いもんだから内容が入ってこなかった」と言う人もいたように、一度気になり始めると無視するのは難しく、音楽が流れるたびにそちらに耳を奪われてしまい、ドラマへの没入感を奪っているのだろう。

 たびたび音楽に気をとられながら、事件が解決にたどり着いたシーンで流れたKing Gnuの「カメレオン」。主題歌が流れるタイミングとしては正しいのだが、それまでの劇伴の印象が強すぎて、どこか落ち着かない。せっかくKing Gnuの音楽を使うのであれば、劇伴とのバランスにもこだわってほしかったというのが正直な感想だ。このまま劇伴が、ここぞというシーンで流れるKing Gnu主題歌の“効果”を相殺してしまうことにならなければいいのだが……。

■番組情報
月曜ドラマ『ミステリと言う勿れ』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:菅田将暉、伊藤沙莉、尾上松也、門脇麦、白石麻衣、鈴木浩介、筒井道隆、遠藤憲一 ほか
音楽:Ken Arai
脚本:相沢友子
プロデュース:草ヶ谷大輔、熊谷理恵(大映テレビ)
演出:松山博昭、品田俊介、相沢秀幸
主題歌:King Gnu 「カメレオン」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/mystery

東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2022/01/17 19:00

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