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『ミスなか』4話で評価を上げた理由とは? “演技合戦”楽しめる大物ゲスト続々出演

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ドラマ公式サイトより

 菅田将暉主演のフジテレビ系月曜ドラマ『ミステリと言う勿(なか)れ』がいよいよ波に乗ってきたようだ。

 初回の終盤から第3話まで続いたバスジャック事件が終わり、1話完結のストーリーとなった第4話は、世帯平均視聴率が13.3%(関東地区・ ビデオリサーチ調べ)と、前回の13.2%より微増。SNS上でも「3話までは今ひとつだったけど、4話はなかなかよかったな」「主題歌のタイミングも◎だったし、今話よかったな~」「柄本佑よかったなあ。今回は演出のツッコミどころもなく」などといったコメントが並ぶ。視聴率は初回から好調だったが、第4話ではじめて『ミスなか』を評価した人も少なくなかったようだ。その要因は何だったのだろうか。

 本ドラマは、菅田演じる“ひたすらしゃべり続ける大学生”の主人公・久能整(くのう・ととのう)が、目の前に起こっていることや誰かの発言に対して自身の見解をとうとうと話すなかで真相に近づいていく。第4話は、整が挙動不審な見知らぬ男(柄本佑)と出くわすことから物語が動いた。整は男とベンチに座り、話しはじめるのだが、男はひき逃げされ記憶をなくしている。しかし整は話をするにつれ、男が連続爆弾事件の犯人であることに気がついていく。

 第4話が評価された理由の1つ目に挙げられるのが、主演である菅田将暉とゲストの柄本佑という稀代の役者が繰り広げた“演技合戦”だろう。途中の回想や警察関係者のシーンを除けば、ふたりはベンチからほとんど動かずに会話だけで話を進め、しかし視聴者をまったく飽きさせない。そればかりか、セリフの抑揚、間や表情のすべてが何かの駆け引きのようで、ストーリーへ引き込む力は圧倒的だった。

 また2つ目の理由として、初めての「1話完結」だったこともあげられる。『ミスなか』は、菅田がドラマ放送前の完成披露イベントで「今まで一番セリフをしゃべって、口内炎でしゃべれなくなりました」と言うほどセリフ量が多いドラマだ。前回までのバスジャック事件は、構成や一部設定も変わっていたためか、原作と比べるとセリフが省略されている場面も少なくなかったが、それでもストーリーは2話以上に及び、特に“中編”となった第2話は中だるみしている印象も強かった。その点、1話で事件発生から解決まで至る第4話は視聴者にも分かりやすかった。

 そう考えると、次の第5話はまたしてもアタリとなる可能性が高い。ゲストは大物バイプレイヤーの小日向文世で、整が入院した病室でベッドが隣同士になる元刑事の老人を演じる。ストーリーも1話完結となりそうだ。病室という舞台で繰り広げられる菅田と小日向の会話劇、ドラマ好きなら見たくない人はいないだろう。心して待ちたい。

■番組情報
月曜ドラマ『ミステリと言う勿れ』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:菅田将暉、伊藤沙莉、尾上松也、門脇麦、白石麻衣、鈴木浩介、筒井道隆、遠藤憲一 ほか
音楽:Ken Arai
脚本:相沢友子
プロデュース:草ヶ谷大輔、熊谷理恵(大映テレビ)
演出:松山博昭、品田俊介、相沢秀幸
主題歌:King Gnu 「カメレオン」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/mystery

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/02/07 12:00
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