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清原和博、後輩の手を借りて「キャンプ訪問」実現も…前途多難の事情

清原和博、後輩の手を借りて「キャンプ訪問」実現も…前途多難の事情の画像
写真/Getty Imagesより

 元プロ野球選手で、現在はYouTuberとして活躍している清原和博氏が2月22日、沖縄県北谷町の中日ドラゴンズのキャンプを訪問し、PL学園高校の2年後輩にあたる立浪和義監督と再会を果たした。

 マネージャーや、清原氏のYouTubeチャンネル『清ちゃんスポーツ』を手がける演出家のマッコイ斎藤氏らと共に球場に到着すると、三塁ベンチに案内され、椅子に座って選手の練習を見入った清原氏。たまたま居合わせた巨人時代の先輩で野球評論家の村田真一氏や、プロ野球12球団全てのキャンプ地を『報道ステーション』(テレビ朝日系)のスポーツキャスターとして取材で訪れている元西武・松坂大輔氏らと談笑したが、傍には常に立浪監督の姿があり、若手の石川昂弥選手に対しては身振り手振りでアドバイス。視察を終えると「みなさん強い中日を期待している。ケガ人が出ないようにして立浪監督らしく戦って」とエールを送った。

 清原氏にとっては、2016年に覚せい剤取締法違反で逮捕・有罪判決を受けて以来初めてのキャンプだったが……。球界OBはこう話す。

「2016年5月に有罪となり、2020年6月に執行猶予が満了しており自由に活動はできるけどやっぱりクスリ関連は“言い訳”が効かない案件で、清原アレルギーを持つ関係者は多いよ。キャンプ訪問前には『やっぱり立浪監督になってなかったら来れなかったし、片岡二軍監督になってなかったら来れなかった』と殊勝なことを言ってたけど、立浪監督も無下にはできないだろうからね。周りの野球評論家は一歩どころか四歩も五歩も引いて、関わりを持たないようにしている」

 こうした背景には、SNSなどで現在も薬物依存に苦しんでいることを明かしている清原氏に対し、「また手を染めないとも限らない。下手に関わって信頼を裏切られたらこっちの仕事まで影響が出る」と警戒を強めていることもあるという。テレビ関係者はこう囁く。

「昨年7月には関西テレビで中継された阪神対巨人戦のゲスト解説に呼ばれたが、これは現中日2軍監督で、立浪監督と同じPL学園高校の後輩だった片岡篤史氏の力が大きい。“PLの結束力”が強いと言えば聞こえはいいけど、変に突き放して清原氏から報復されたら面倒だと考えている者もいますから。卒業して30年以上たっても逃げられない鉄の掟があるんでしょうね」

 清原氏は今後どうしたいのか。前出関係者は「プロ野球取材に復帰したい思いがミエミエどころか溢れすぎている」と指摘するが……。

「世間では犯罪者扱いされても、野球界ではいまだに通算525本塁打を打った強打者として大きい顔ができますし、“PLの先輩”としても居心地がいいのでしょう。ただ、クスリ絡みで有罪判決を受けたことは大きく、以前仕事で関わった人間が手を差し伸べることはなかなかできない」

 2月24日には、中日のキャンプ訪問のため滞在していた沖縄での人命救助の美談が報じられた清原氏。後輩の手を借りてキャンプ訪問“解禁”までたどり着いたものの、球界に携わる仕事への復帰の道のりは、まだまだ困難が待ち受けているようだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2022/03/01 08:00
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