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ネットニュース編集者・中川淳一郎が総ツッコミレビュー!#9

『ゴシップ』10話「集英社がサイバーエージェントに吸収合併される」レベルの急展開、今夜最終回!

文=中川 淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)

ゴシップ10話の画像1
『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』(フジテレビ系)

 さぁ、毎週ツッコミを入れてきたネットニュース編集部を舞台とした『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』(フジテレビ系)最終話が、本日・3月17日に放送される。感動のクライマックスとなるか! といった状況だが、その前に3月10日の第10話にツッコミを入れてみる。これまでは1話完結型だったが、10話は最終話に繋がるような展開になっており、最後の最後になって物語が急展開過ぎる状況になるのである。

※過去のレビューはこちら!








ネットのプラットフォーマーと出版社のリアルな力関係

 今回については、執行役員の仁和(安藤政信)の操り人形のような存在だった「カンフルNEWS」編集長で主人公の瀬古凛々子(黒木華)が、ラストシーンで決意の「ズケズケ歩き」をするシーンが印象的である。恐らく恋心を抱いていたであろう仁和に対し、「反撃の狼煙をあげてやる!」という伏線と思われる。

 第10話では、2つのスクープをカンフルNEWS編集部が追うよう仁和から凛々子に伝えられるのだが、ひとつは、「永鳥新人文学賞」を24歳の女性タレントが受賞したことが「出来レース」であることと、もうひとつはIT企業「インターネオ」が「就活詐欺」をやっていたかどうかを暴くことである。凛々子はこの2つの件について、編集部で2班作り、動き始めるが、やっぱりこれまで通り違和感があるのが「カンフルNEWSの母体ともいえる雑誌『週刊カンフル』がやるべき仕事ではないか?」ということである。

 終盤に来ていい俳優を持ってきたな、と思ったのが、鈴木砂羽だ。仁和の元妻にして、「永鳥新人文学賞」の選考委員長である作家・結城玄の妻なのだが、彼女の存在が、完全に凛々子のこれからの人生に影響を与える展開となっている。

 詳細については述べないまでも、第9話では津田寛治が演じる書籍編集者が「会社全体の利益」を考えた結果、カンフルNEWS編集部に記事を出さないように恫喝すべく編集部に乗り込むシーンがある。今回のストーリーはそれをさらにダイナミックかつ会社全体の大問題につなげる内容であり、「コレはアリだな」と思わせるストーリーの構築となっている。

 こうしたところから、今の時代のネットのプラットフォーマーと出版社というコンテンツ制作のプロの力関係をよく描けている脚本だと思った。この着想に至る脚本家はなかなか業界に精通しているなと、私も感慨深く思った次第である。

 結局、コンテンツを制作する能力があったとしてもプラットフォーマーにならなくてはネット上での覇権は握りづらい。そうした中、カンフルNEWSが所属する「クスノキ出版」と、そのライバルである「永鳥」という出版社の駆け引きはよく理解できるし、役員の仁和の凛々子に対する指令はまっとうなものであろう。ただ、仁和の以下の指令は多分、違う。ネットメディアのことをわかっていない。

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