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高橋一生『インビジブル』は「金曜ドラマ枠」オリジナル脚本の新たな”ヒット”作となるか

文=東海林かな(しょうじ・かな)

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ドラマ公式サイトより

 今夜22時から放送がスタートするTBS金曜ドラマ『インビジブル』への期待が高まっている。

 主演は、『恋せぬふたり』(NHK総合)や『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)、映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』など、ドラマに映画に引っ張りだこの人気俳優・高橋一生。そして、そんな高橋とともに『インビジブル』の世界観を作り上げる異色の“バディ”となるのが、主演作『ホリック xxxHOLiC』や、『ガリレオ』シリーズ最新作『沈黙のパレード』といった話題の映画の公開も控える女優・柴咲コウだ。

 このふたりといえば、2017年のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』での共演も記憶に新しいところ。柴咲は主人公の直虎を、高橋はその幼なじみの小野政次を演じていた。再びのタッグに、SNSでは「『インビジブル』、直虎と政次じゃん!」「やっぱりお似合い」「生まれ変わり設定だと思って視聴してみるのも一興かも」など、キャスティングに湧く声があふれていた。

 『インビジブル』で高橋と柴咲が演じるのは、刑事と犯罪コーディネーターという水と油のような立場のふたりだ。高橋扮する警視庁特命捜査対策班所属の刑事・志村貴文は、正義のためなら手段を選ばない人物で、グレーな捜査方法が危険視され、かつて在籍していた捜査一課を左遷された“異端児”。現在は管内で起きた未解決事件の継続捜査を行っている。そんな志村の前に、突如現れるのが、誰も実像を見たことがないことから「インビジブル」と呼ばれる犯罪コーディネーターのキリコ(柴咲コウ)である。キリコは「警察の凶悪犯逮捕に協力する」と申し出るのだが、なぜかその担当に志村を指名するという条件を付けてくるところからストーリーは動き出す。

 『インビジブル』が醸し出す、作り込まれた世界観は魅力的だが、ドラマ自体がいかに良作だとしても、数字上の成功を納めるかはまだ分からない。今回の『インビジブル』は完全オリジナル脚本である。原作ファンのいない作品で、初回から視聴率を2桁に乗せていくのはTBSの金曜ドラマ枠において至難の技だ。昨年、同枠で放送されたドラマで世帯平均視聴率が2桁になったのは、宮藤官九郎脚本の『俺の家の話』の初回と最終話、そして息を飲むストーリー展開が話題となった『最愛』の最終話の、たった3度のみ。オリジナル脚本で初回から全話2桁台をキープし続けることができたのは、ここ数年だと綾野剛、星野源のW主演に湧いた野木亜希子脚本の『MIU404』(2020年)だけである。

 この高いハードルを越えるポテンシャルが『インビジブル』にあるだろうか。高橋と柴咲のキャスティングやキャラクター造形は申し分ない。黒いスーツで鋭利な雰囲気をまとう志村と、目を引く金色の短髪で優雅に微笑むキリコのビジュアルに期待度は上がるばかりだ。また、脇を固める役者陣も見逃せない。志村を監視する監察官・猿渡紳一郎役には桐谷健太。猿渡を尊敬する捜査一課の刑事・磯ヶ谷潔役にはHey! Say! JUMPの有岡大貴、志村を左遷させた捜査一課課長・犬飼彰吾役に原田泰造など、実力と話題性を兼ね備えた役者たちが揃っている。

 無論、今や視聴率だけが”ヒット”の指標ではない。むしろTBSの金曜ドラマ枠は見逃し配信で強い存在感を見せており、昨年の『リコカツ』は番組再生数でTVerの歴代1位の記録(当時)を叩き出して2021年4-6月期の総合再生数ランキング1位となったし、『最愛』はさらにTVer史上初の2000万回超えとなる大台を叩き出して再生数の新記録を更新する大反響を呼び、ギャラクシー賞テレビ部門の2021年12月度月間賞にも輝いた。

 『インビジブル』が視聴者を裏切らない完成度となっているかどうかは、初回をチェックするほかないだろう。『最愛』が叩き出したTVer再生数の記録は、今年1月期のフジテレビ月9ドラマ『ミステリと言う勿(なか)れ』に塗り替えられてしまったが、それをさらに上回るような反響を呼ぶ作品となっているか。金曜日の夜が楽しみになる春ドラマとなっていることを期待したい。

■番組情報
金曜ドラマ『インビジブル』
TBS系毎週金曜22時~
出演:高橋一生、柴咲コウ、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、堀田茜、谷恭介、大野いと、平埜生成、板垣李光人、西村元貴、結城モエ、田中真琴、村井良大、酒向芳、原田泰造、桐谷健太
脚本:いずみ吉紘
主題歌:「Tiny World」Dragon Ash(Victor/MOB SQUAD)
音楽:得田真裕
プロデューサー:佐藤敦司、浅野敦也
編成:東仲恵吾、佐藤美紀
演出:竹村謙太郎、棚澤孝義、泉正英
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:tbs.co.jp/invisible_tbs

東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2022/05/17 15:01

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