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エモさ話題の『超無敵クラス』、まさかの“おっさん向け”にシフト？ 日曜昼の怪しい事情
2022/05/12 12:00
日本テレビ ザ・ノンフィクション 超無敵クラス
日本テレビ系バラエティー番組『超無敵クラス』は、SNSで多くのフォロワーを抱える10代のタレントやインフルエンサーが制服姿で登場。若者の最新の流行やトピックを紹介するほか、全国の高校生の“遠距離チャリ通”などに密着し、そのエモさがSNSなどで人気になっていた。
しかし最近、番組の内容が“おっさん向け”にシフトしているのではないかと囁かれているという。
数回のパイロット版と短期レギュラー版を経て話題を集め、2021年10月から毎週火曜深夜で正式にレギュラー化した『超無敵クラス』。“若者のテレビ離れ”が叫ばれまくっている昨今、久しぶりに若年視聴者のハートをわし掴みにする番組が誕生したと一部で話題に。一方、今年4月期の改編で毎週日曜昼12時45分に移動し、これに伴い関東ローカルとなった。
「“担任”のかまいたち・濱家隆一、“副担任”の指原莉乃のほか、かまいたちの山内健司と共に“生徒”として10代～20代のインフルエンサーが多く登場する番組ということもあり、視聴者層もSNSが身近な若者がメイン。そのため、地上波での視聴率よりも、配信サービス『TVer』などでの再生回数を重視した番組と言われています。必ずしも“若者向けの放送枠”ではない日曜昼の時間帯に移動したのも、そういった背景があるのでしょうね」（テレビ局関係者）
5月8日の放送では「超無敵連続ドキュメント ～東京1年生～」と題して、高校を卒業し、地方から上京する男女3人の若者に密着した。
「上京物語はドキュメンタリーの定番。2021年9月まで放送されていた『幸せ！ボンビーガール』（日本テレビ系）でも同様の企画が人気でしたし、『ザ・ノンフィクション』（フジテレビ系）も何年にもわたって定番のテーマとして、上京する若者を取り上げています。『超無敵クラス』も大学進学や、シンガーソングライターの夢を追って東京に行く若者に密着。編集こそポップにまとめられていましたが、この日は若者向けの番組という雰囲気ではなく、どこか“ノンフィクション好き”に向けたような内容になっていましたね」（同）
この上京ドキュメントを絶賛していたのが、かまいたち山内と、ゲストとして登場していたオリエンタルラジオの藤森慎吾というアラフォーの2人。ひな壇の若いインフルエンサーよりも、若者のアツい話に感動しがちな“おっさん”たちが大喜びしていたのだ。
「そもそも日曜の昼の時間帯は、伝統的に“おっさん向け”の番組が多いんです。それこそフジテレビでは午後2時から『ザ・ノンフィクション』がありますし、午後1時からはBS-TBS（2021年3月まではTBS系）で『噂の！東京マガジン』が放送されていました。『超無敵クラス』についても、表面上は“若者向け”ですが、日曜昼に移動したことで、少しずつ“おっさんにウケる内容”にシフトしようとしているのかもしれません」（同）
実は、深夜時代の『超無敵クラス』も、ひっそりと“おっさん向け”の要素があったとも言われている。
「10代のインフルエンサーたちを少々際どいアングルから映すなど、そこはかとなく“エロ”を意識しているのではないかとの指摘はずっとあったんですよね。もちろん、10代の女性を露骨にそう扱うことは完全にNGですが、表向きは“若者たちのリアル”を映していることを隠れ蓑にして、実は“おっさんのエロ目線”に応えようとしているのではないか、とも言われていたんです。もちろん若い出演者たちはそんなことは知ったことではないし、こうした意見は見る側の意識の問題もあるでしょうけど、この今回の上京ドキュメンタリー企画によって、いよいよ“おっさん向け”の内容になってきたとも解釈できます」（同）
10代を意識していると見せかけ、実は……となってしまえば、若い視聴者を惹きつけることは難しいかも。
出版業界歴20年超のベテランジャーナリスト。新聞、週刊誌、カルチャー誌、ギャンブル誌、ファンクラブ会報、企業パンフレット、オウンドメディア、広告など、あらゆる媒体に執筆。趣味はペットの動画を見ること、有名人の出没スポットパトロール。
最終更新：2022/05/12 12:00
