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『関ジャム』AIのこと大好きアーティスト回! 世間のゴスペルへの理解度は…

AIと一般人のゴスペルに向き合う温度差

 AIが“世界で1番歌がうまい”と仰ぎ見ているのは、アメリカのゴスペル界の重鎮・B.Sladeだ。特にAIが絶賛するのは、彼の“高音の伸び”。特にそのスゴさが伝わる映像として、AIはB.Sladeの「No Weapon」歌唱映像を紹介した。

 確かに、物凄い。高音がギュイ~ンと、まるで弦楽器のように伸びていく。B.Sladeの声の伸びを聴いた瞬間、「ワーオ!」とAIは立ち上がって大喜びだ。つくづく、ゴスペルというジャンルでの黒人の優位性を痛感してしまう。きっと、声帯からして違うのだろう。

 ただ、B.Sladeの高音に激しく興奮したAIと他の出演者のテンションに温度差を感じたのも事実。日本でゴスペルを聴く文化が根付いているとは言い難く、せいぜい“バラード”として一緒くたにされる程度が現実だろう。AIの反応に驚いたサバンナ・高橋茂雄の指摘が、それを物語っていた。

AI  「どうですか、皆さん! 今の(B.Sladeの歌唱)だけで、私もうしゃべんないでもわかりますよね!?」
高橋 「スゴいのはわかったけど、それを喰らったときのAIさんのリアクションが『そういう感じなんや』って思いました」
AI  「……え? どういう感じですか、『そういうの』って」
高橋 「(慌てて)いやいやいや、ちゃうちゃうちゃう」

 詰められたせいか、サウナに入りすぎなのか、顔が真っ赤っかになる高橋。一般人のゴスペルへの理解度を、彼の態度は示していた気がする。そんなお笑い芸人の態度にAIは軽ギレし、思わず高橋は街中でカツアゲされたような焦り方をしてしまった。

横山 「(高橋が)番組中にカツアゲに遭ったのが衝撃で(笑)」
高橋 「1回、楽屋に財布取りに行こうかと思ったもん(苦笑)」

 AIだけではなく、iriも“高音フェチ”を自称している。彼女はAIの高音が大好きだそうだ。

iri 「AIさんが歌う口元のアップが映ったとき、口の中や、どのくらい口が開いてるかとか、体がどうなっているのかを研究して見ているんですけど、『ここをこうすると高音を出しやすい』ってポイントはあるんですか?」
AI 「いや~、わかんないけど……テンションですかね」

 自分がどのように高音を出しているか、AI自身もわからないのだろう。そこを理論で追究しようとするiri。彼女も“AIガチ勢”だ。

 というわけで、今回の「AIのこと好きすぎ芸人」回(?)は終了。「そろそろエンディングのセッションを復活してほしい」と無性に思わせる今回の特集だった。

 ちなみに近日放送『関ジャム』にて、なんと“山下達郎特集”が行われるらしい。これは楽しみだ。御大に聞いてほしいことは山ほどある。意固地なレベルの音(アナログとデジタル)へのこだわりについて、ワイヤレスマイク&ギターが抱える難点について、「AI美空ひばり」への発言の真意、等々だ。首を長くして待ちたい。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/05/29 20:00
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