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【日刊サイゾー】関西バラエティ番組事件簿

後藤・濱家のツッコミがさえわたる『防犯カメラが捉えた!衝撃コント映像』

文=田辺ユウキ(たなべ・ゆうき)

後藤・濱家のツッコミがさえわたる『防犯カメラが捉えた!衝撃コント映像』の画像1
ABC『防犯カメラが捉えた!衝撃コント映像』公式サイトより

 全国で人気のタレントを多数輩出し、またローカル番組らしい味わいがクセになる、関西制作のテレビ番組に注目する連載「関西バラエティ番組事件簿」。

 今回は、4月から深夜でレギュラー放送されている、フットボールアワーの後藤輝基、かまいたちの濱家隆一がMCをつとめるコント番組『防犯カメラが捉えた!衝撃コント映像』(ABCテレビ)を取り上げる。

『ここにタイトルを入力』など実験的バラエティが続々

 最近、趣向を凝らした実験的なスタイルのバラエティ番組が増えている。

特に毎回、驚かされていたのが5月17日に最終回を迎えた『ここにタイトルを入力』(フジテレビ系)だ。たとえば第2回では、フワちゃんが浅草ロケをおこなった際のVTRが消失(という設定)。そこでスタッフは街中の防犯カメラ、さらにYouTuberや観光客らの撮影映像をかき集めて番組を構成……という風に、全6回、制作や進行における放送事故的な出来事をドキュメンタリータッチで見せていき、熱烈に支持された。

 若手映像グランプリ優勝作品『島崎和歌子の悩みにカンパイ』(テレビ東京系)は、とにかく異様だった。島崎和歌子と共演者が酒を酌み交わしながら悩みを打ち明けあう、一見するとありがちな番組。しかし、東南アジアっぽい国の番組(『マネーの虎』風)が混線する放送事故をまじえて進んでいった。

 テレビでは取り上げづらい普通の店を紹介する『ダイアンの絶対取材しない店』(テレビ東京系)も、危なっかしさから目が離せない。取材対象となる店主や商品に特徴がないため、案内役のダイアンは常にボケどころに四苦八苦。第2回で夫妻が営む洋品店を訪れた際には、ダイアンが売りものを無理やり茶化してしまい、妻が激怒。テレビでは映せないほど険悪なムードが流れた。

 コンプライアンスなどの関係で番組作りが見直されている昨今。テレビマンは別の切り口で、あらたな刺激を生み出そうとしている。そのひとつとなっているのが、バラエティ番組における放送事故的な演出や手法なのではないか。

『防犯カメラが捉えた!』が挑戦する偶然性とコントの融合

 関西ではそういった実験的な内容は作りづらい傾向を感じるが、それでも一工夫が施された番組はいくつかある。『防犯カメラが捉えた!』は、そのなかのひとつに数えても良いだろう。

 同番組の大きなポイントは、防犯カメラのアングルから芸人たちのコントを映し出している点だ。道路、コンビニエンスストア、会社内など、どこにでもある防犯カメラが登場人物たちのいろんな姿を偶然撮影したように見せている。

 ちなみに今、TikTokやYouTubeを開けば、防犯カメラ、ドライブレコーダー、誰かのスマホなどが偶然捉えられたハプニング映像がどんどん流れてくる。そしてそれがバズったり、炎上したりする。思いがけない状況で起きる珍事の映像は、やはり多くの興味を引くのだ。テレビの放送事故も然り。偶然性が醸し出す思いがけない出来事は、視聴者にも緊張や刺激を与える。ハラハラ、ドキドキさせるのだ。

『防犯カメラが捉えた!』の良さは、そういった「現実のなかの偶然性」みたいなものと、コントという「作りこまれたお笑いの世界」を何とか融合しようと試みているチャレンジ精神にある。

 たとえば5月7日放送回のアキナのコント。テレビ局へやって来た工事業者が女性アナウンサーの目を意識して格好をつけながら作業をするというネタは、「モテたい願望が強い人あるある」であり、その滑稽さをたまたま撮影してしまったように仕立てている。はたまた同回、蛙亭のややこしいクレーマー客を別室に連れて行ってボコる店員のネタは、「衝撃映像特番」で放送されそうな内容だ。

 防犯カメラという撮影の設定をどのように生かしているかが、同番組の見どころである。

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