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【日刊サイゾー】関西バラエティ番組事件簿

R-1元王者が苦悩告白「優勝しても売れない」のは自分のせい…心無い言葉に荒み転落

R-1元王者が苦悩告白「優勝しても売れない」のは自分のせい…心無い言葉に荒み転落の画像1
三浦マイルド 吉本興業 公式サイトより

 全国で人気のタレントを多数輩出し、またローカル番組らしい味わいがクセになる、関西制作のテレビ番組に注目する連載「関西バラエティ番組事件簿」。

 今回は、3月6日放送『お笑いワイドショー マルコポロリ!』(カンテレ)で特集された「王者が集合!R-1グランプリ直前SP」について取り上げる。

『R-1』新チャンピオン誕生、その陰で転落した11代目王者

 3月6日開催のピン芸日本一決定戦『R-1グランプリ 2022』(カンテレ)は、お見送り芸人しんいちが優勝し、大会終了直後から彼のもとには仕事のオファーが殺到。翌7日、関西の情報番組『スローでイージーなルーティンで』(カンテレ)に出演した際も「(大会後から8日の)夜中2時までスケジュールが詰まっていて、そのあと少し休んでから、また朝早くから仕事がある」と話していた。MCの見取り図も「『R-1』ドリームをつかんだ」と、新王者の多忙ぶりに驚いていた。

 一夜にして人生を変える賞レース。一方で、頂点に立ったことで苦しんだ芸人もいた。『R-1』の2013年度チャンピオン・三浦マイルドだ。

 薄毛の頭部から光を放つ仕草をみせるギャグ「マイルドフラッシュ」やコント「ハゲがモテる世界」など自分の容姿をネタにして笑わせ、インディーズのお笑いシーンではよく知られた存在だった。そんな彼は、13年大会のファイナルステージで満票獲得の完全優勝。「いよいよ全国ブレイクか!?」と期待された。ところがそれほど仕事量が増えず、マイルドはどんどんやさぐれることに。

『R-1』の呪縛「チャンピオンと呼ばないで」

『マルコポロリ!』でマイルドは「『R-1』は、優勝したのに売れている人が少ないとか、どこがおもしろいのか分からないとか悪く言われることがある。でも、その原因は自分にある」と話し「(優勝後は)1日くらいしか嬉しくなくて、次の日から苦しかった」と明かした。落ち込んだ原因は、大会直後の視聴者の反応だ。SNSでエゴサーチをしたとき「吉本のゴリ押しで優勝できた」「2位(ヒューマン中村)の方がおもしろかった」といった心ない投稿をたくさん目にし、気持ちが荒んだという。

 そこからは悪循環である。SNSで「吉本のゴリ押し」と書かれながらも、それほど仕事が増えない現状にいら立ち、吉本社員に八つ当たり。さらに午前4時頃にTwitterを開いてライブハウスや関係者に向けた悪口を書き込む日々。しかも、いいねの数は13~14ほど。芸人人生はまだまだこれからなのに、自分から一気に転がり落ちてしまったのだ。

 さらにマイルドは「いつまでも『R-1』チャンピオンと呼ばないでほしい。『R-1』優勝以上のことを成し遂げていないから。ザコシ(ハリウッドザコシショウ)はバラエティにたくさん出て結果を残しているので、『R-1』チャンピオンとは呼ばれないじゃないですか。自分は結局、そこ止まりなんです」と言い、この日の共演者で2021年大会覇者・ゆりやんレトリィバァを指して「これくらい肩の力を抜いてやっていきたい」とうらやんだ。「チャンピオンだからスベれない」と呪縛から逃れられずにいるという。

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