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磯村勇斗、北村優衣をピンク映画の鬼才が撮る、社会派・カルト・スリラー『ビリーバーズ』

文=バフィー吉川(ばふぃー・よしかわ)

磯村勇斗、北村優衣をピンク映画の鬼才が撮る、社会派・カルト・スリラー『ビリーバーズ』の画像1
「ニコニコ人生センター」という宗教的な団体に所属する主人公を演じる磯村勇斗©山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会

 オウム真理教や連合赤軍、人民寺院、マンソン・ファミリーなどの新興宗教やカルトコミュニティを連想させる山本直樹の漫画『ビリーバーズ』(小学館)は、日常から切り離された環境の中で、信仰心と欲望のどちらが勝るのかというような実験要素を詰め込んだ作品だ。

 人里離れた孤島で、いつ届くかわからない食料や物資を待つ不安、娯楽やストレスのはけ口もない中で、毎日続ける謎の儀式……。全てに理由がある、信仰心が試されているのだと信じ続けるしかない状況の中に、男2人と女1人。ソリッド・シチュエーションスリラーとカルトの融合ともいえるだろう。

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北村優衣©山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
磯村勇斗、北村優衣をピンク映画の鬼才が撮る、社会派・カルト・スリラー『ビリーバーズ』の画像3
宇野祥平©山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会

 そんな『ビリーバーズ』を、ピンク映画の鬼才と呼ばれる城定秀夫監督が撮ったらどうなってしまうのだろうか……。レーティングがR15+ということで、ある程度は察しがつくと思うが、一緒に観に行く人を選ぶ作品だ。決して家族では観たくない。

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城定秀夫監督©山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会

 この映画自体が実験的ともいえるかもしれない。人間の欲望と信仰心の境界線をじわじわと描く映画『ビリーバーズ』が、7月8日から公開されている。

【ストーリー】
 とある孤島で生活をする二人の男と一人の女。「ニコニコ人生センター」という宗教的な団体に所属している3人は、「孤島のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送り、<安住の地>へ行ける日に思いを馳せていた。3人は本名を捨て、男の1人(磯村勇斗)は「オペレーター」、女(北村優衣)は「副議長」、もう1人の男(宇野祥平)は「議長」と名乗り、互いにそう呼び合っている。
 笑顔を表す顔文字のようなものがプリントされた揃いの T シャツを着て、毎日決められた「プログラム」に従って、規則正しい生活を送っていた。起床すると地面に腰を下ろし、それぞれの脚を伸ばし三角形を描くように足裏を合わせ瞑想。その後、簡素な朝食を囲み、それぞれ昨晩に見た夢の内容を報告しあう。かと思えば、今度はお互い頭に浮かんだ記号をホワイトボードに書き付け、そのイメージが通じ合っているかを確かめるテレパシーの実験のようなことを始め出す……。

※次のページから、一部作品の内容を含みます

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