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安倍元総理の銃撃事件でも“通常運転”のテレ東がすぐに緊急特番を組めない事情

文=黒崎さとし(くろさき・さとし)

安倍元総理の銃撃事件でも“通常運転”のテレ東がすぐに緊急特番を組めない事情の画像
テレビ東京

 7月8日、安倍晋三元総理が奈良市で街頭演説中に銃撃されて死亡した事件で、各局は緊急特番を放送した。TBSは金曜ドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』の初回放送を翌週に延期にしたほか、日本テレビも映画『竜とそばかすの姫』の地上波初放送を予定していた『金曜ロードショー』を休止。そんな中でテレビ東京の“通常運転”が視聴者からスポットを浴びることとなった。

 テレビ東京は事件直後、平日お昼の帯番組『昼めし旅~あなたのご飯見せてください!~』を中断し、速報を報道。その後も番組を一時中断して安倍氏のニュースを報じていたが、夕方からはアニメ『パウ・パトロール』『妖怪ウォッチ』『ポケットモンスター』やバラエティ特番『所でナンじゃこりゃ!?』を予定通り放送したことで、ネット上では「安心する」「暗いニュースばかりだったから救われた」との声が飛び交っていた。

「実際、テレ東が“独自路線”を取ったことは視聴率の上でもプラスに働いています。『所でナンじゃこりゃ!?』は通常なら世帯平均視聴率3~4%で及第点のところ、この日は8.6%と倍以上の数字を叩き出しました。裏で放送された各局の報道特番はNHKが約15%で、他は3~4%程度でしたから、テレ東が漁夫の利を得た格好です。情報が少なく、各局とも同じ話を延々と繰り返していただけで新しい情報が入ってこない状態でしたから、視聴者もそれ以外の番組を観たくなったのでしょう」(テレビ関係者)

 もっとも、テレビ東京は緊急特番に差し替えなかったのではなく、“できなかった”といえる局内の事情もあるという。

「大事件や災害など有事の際、テレ東が通常の番組を流すのはいつものことですが、そもそも対応できるだけの体制がないんです。単純に報道に携わる局員の数を見ると、NHKの1200人は別格としても、他の民放キー局でも200~300人はいるのに対し、テレ東は30人程度ですからね。緊急特番となればお金もかかりますし。加えて、テレ東が昔から力を入れていたアニメは、放送する枠と回数があらかじめ契約で決められていますが、放送を一旦見送るとテレ東では他に放送できる枠をなかなか用意できない。そのため、元の編成どおりアニメを流すというケースがほとんどなのです」(前出・テレビ関係者)

 それでも今回は参院選直前だったこともあり、翌日9日には、収録済みの特番『Are you ready?池上彰の参院選直前SP』を池上氏による緊急報道特番に急きょ変更する意地を見せている。池上氏の顔色をうかがってのことかもしれないが、いずれにせよ、“棚ぼた”ではなく自分たちの力で世帯平均視聴率5.0%をもぎ取ったことは、“通常運転”で知られるテレビ東京にとっては 快挙と言っていいかもしれない。

黒崎さとし(くろさき・さとし)

黒崎さとし(くろさき・さとし)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。

最終更新:2022/07/14 19:00

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