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『相棒』寺脇康文カムバックの舞台裏 「週刊誌は水谷豊にコントロールされている」?

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水谷豊

 テレビ朝日を代表するドラマ『相棒』。今年10月スタートのシーズン21からは、初代相棒・亀山薫こと寺脇康文が復帰することが正式に発表された。水谷と寺脇は“犬猿の仲”と囁かれていただけに、まさかの“再結成”には、『相棒』ファンばかりかマスコミ関係者も衝撃を受けている。

「水谷は『相棒』を今回のシーズンで終了し、これまでにない大作に仕上げたいと考えているようです。有終の美を飾るためにはやはりインパクトが必要で、寺脇に声をかけたとか。水谷はテレ朝に視聴率をアップするための全力バックアップを求めており、自身もできる限りの取材対応を行っているようです」(民放関係者)

『相棒』に並々ならぬ想いを持つ水谷。「週刊新潮」(新潮社)8月4日発売号からは、大型集中連載「『水谷豊』初の語り下ろし自伝」がスタートするなど、力の入れようが尋常ではない。

「連載は、ノンフィクション作家・松田美智子氏によるインタビュー形式で、水谷本人がこれまでの『相棒』のすべてを話すもので、書籍の発売もすでに内定しているそうです。連載1回目では、これまでの相棒を演じた光ちゃん(及川光博)、ナリ(成宮寛貴)、ソリ(反町隆史)とのエピソードも包み隠さず話しています。さらに、寺脇を“最後の相棒”と宣言し、不仲説にも言及していましたよ。先日は、女性誌でも水谷と寺脇が抱擁を交わすツーショットが掲載されていました」(同上)

 まさかの“奇策”を仕掛けた水谷とテレ朝。これまで『相棒』のゴシップを掲載してきた週刊誌メディアと連動する形となったが、この動きには裏話があるという。

「『相棒』は国民的ドラマですし、ネタを取り上げると部数が伸びる。いつしか週刊誌は、水谷が“暴君”で、相棒俳優と次々とトラブルを起こしているというゴシップネタを扱うようになりました。特に女性週刊誌はその傾向が顕著でしたね。水谷はゴシップをバカバカしいと笑っていたのですが、妻で元キャンディーズの伊藤蘭が歌手活動を再開する上では不都合もあった。そこで、4代目の反町隆史が出演することになったあたりから、相棒俳優との良好な関係をアピールするようにしたんです。すると、週刊誌もその様子を記事にするようになっていきました。結局、週刊誌は水谷にコントロールされている状態がずっと続いているんですよね(笑)。
 今回の5代目相棒についても、中村倫也や松坂桃李、仲間由紀恵、元TOKIO長瀬智也まで名前が挙がり、憶測記事が出た末の、まさかの“寺脇カムバック”だったので、余計に盛り上がったわけです」(スポーツ紙記者)

 サービス精神が旺盛な水谷だが、そこには、テレ朝に恩返しをしたいという気持ちもあるようだ。

「『相棒』と同じくテレ朝を支えてきた、米倉涼子主演の人気ドラマ『ドクターX』シリーズが、続編を作るのが難しい状況になった。米倉が事務所を独立したことで海外志向が強くなり、なかなかスケジュールが取れないのと、大門未知子のイメージが強くなりすぎることに難色を示しているとか。なので、テレ朝には今こそ『相棒』パワーが必要なんです。水谷の“男気”ある行動にテレ朝社員の士気も爆上がりで、全社を上げて『相棒』を伝説に残るドラマにすべく動いているんです」(民放関係者)

 劇中では冷静な杉下右京を演じながらも、裏では熱い思いを抱いている水谷。新シリーズも高視聴率が期待できそうだ。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2022/08/09 07:00
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