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「千の風になって」の秋川雅史、バラエティ進出で再びブレイクの風を吹かす!?

秋川雅史(所属事務所公式サイトより)

 バラエティ界ではしばしば意外な人物がブレイクするが、また1人、その候補が現れた。

 2006年、かの名曲「千の風になって」が大ヒットした歌手・秋川雅史が、ここ最近、立て続けにバラエティ番組に出演し、しっかりと爪痕を残している。

「秋川はこれまでバラエティ番組の印象がほとんどない人でしたが、今年7月以降、『世界の果てまでイッテQ!』『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ系)、『くりぃむナンタラ』(テレビ朝日系)など、次々とバラエティ番組に出演しているんです。

『イッテQ』では、みやぞんのギターをバックに『天城越え』を歌ったかと思えば、『小学5年生~』では『どんぐりころころ』を本気で熱唱。いきなりフルボリュームで美声を響かせる構図がなんとも面白かったのですが、『くりぃむナンタラ』で挑戦した食リポでは、カメラが回っているのに気付いていなかったり、流れを無視して通りすがりの人に気安く声を掛けたりと、天然っぽい部分もあるようで、スタジオは大爆笑でした」(テレビ情報誌記者)

「千の風になって」は発売当時、社会現象とさえ言える大ヒットに。そんな持ち歌がある秋川がバラエティ番組で“ハジける”可能性について、関係者は太鼓判を押す。

「今のテレビは視聴者の嗜好が細分化していて、昔のように“誰もが知っているスター”がなかなかいない状態。そんななか、国民的な楽曲となった『千の風になって』を歌う秋川雅史の顔と名前は20代以上の視聴者の多くが記憶しており、全方位的に好感度も高く、番組制作側としては非常に魅力的な存在です。

 クラシック系の音楽家は非常にアクが強い人が多いのですが、秋川は雰囲気が穏やかで、『イッテQ』を見ても随所に人の良さが垣間見えました。クラシック系の音楽家がバラエティに出るという意外性も良い。他の番組会議で名前があがるのも時間の問題でしょう」(民放バラエティ番組制作関係者)

 すでに関係者にロックオンされた秋川。本人さえヤル気なら、バラエティ出演には何の障害もない。

「本来、秋川クラスの歌手であれば、本業のコンサートツアーだけで十分に生活できますが、コロナ禍で興行は非常に苦しい状態。クラシック音楽は観客が歓声を上げるわけではないので、ほぼ通常に近い形でコンサートができますが、コア層の年齢が高く、客足が一向に戻ってこないので、クラシック系の音楽家はみな、苦戦を強いられています。

 秋川の場合、事務所はオードリーらお笑い芸人が多数所属するケイダッシュステージなので、バラエティ番組にはいくらでもコネクションがあります。テレビに出れば、改めて『千の風になって』に聴き入ったり、カラオケで歌ったりする人も現れるでしょうし、しばらくテレビに軸足を移すのは、本人にとっても悪い話ではないでしょう」(芸能事務所関係者)

 再び“千の風ブーム”が吹くか。

 

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/08/10 07:00
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