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フジテレビ『ポップUP!』全然上がらない視聴率に系列局からもクレーム殺到

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『ポップUP!』フジテレビ 公式サイトより

 今年4月から俳優の坂上忍司会の情報番組『バイキングMORE』に代わり、新番組としてスタートしたフジテレビ系『ポップUP!』。番組開始から4カ月が経過したがいまだに上向く様子が見られず関係者は頭を抱えている。

 トレンドから美容まであくまでも生活情報がメインの構成に変わった『ポップUP!』だが「新型コロナウイルス感染拡大や、安倍晋三首相銃撃事件など世間の関心度が高いニュースが頻発しており、番組のコンセプトと世の中がなかなかリンクしにくい状況が続いている。そもそもニュースをバッサリ切ったのも、坂上忍を卒業させて局アナ2人に司会を任せたのも、すべては予算削減が出発点になっているから。なかなかヒットしづらい環境下にあります」(同局関係者)

 当然、番組内で放映されるCMも「スカスカの状況がずっと続いている。流れるのは通販CMが多く、まるでCS、BS放送の番組です。スポンサーがつかない理由は明確で、番組のコンセプトがとにかく定まっていないことが大きい。世帯視聴率がいまだに1%台をウロウロする要因にもなっている」(同)という。

 系列局関係者も「生活情報に特化するのか、ニュースで勝負したいのか。トークから情報まで入り乱れていて構成がグチャグチャ。ローカルでCM出稿しているスポンサーからも『何とかならないのか』と苦情が入っており、フジテレビに改善を要求している」と明かすが、前出のフジ関係者は「まだ立ち上げて半年も経っていない番組をどう変えろというのか。『バイキング』シリーズだって最初は、全然視聴率が取れなったし、裏局の『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)だって同じ。年単位で見守ってもらわないとやってられない」と強く反論する。

 裏返せばフジ系列の番組で好調なものが「何ひとつなくて、フジはおろか系列局全体が切羽詰まった状況が何年も続いている。『ポップUP!』スタートに際して、お昼のニュースを10分削ったのも予算削減で、事前に系列局への了解がなくみんな大激怒していたほど。このままでは間違いなく番組が越年できない可能性さえある」と手厳しい。

 『ポップUP!』の中でネットニュースに拾い上げられるのは、番組前半に放送される「スター☆ニュース速報」というゲスト枠。「番宣込みなので土屋太鳳、広瀬アリスら旬の女優から、出演中に婚約発表した元フジテレビの久慈暁子アナウンサーまで話題の人物が多い。ここをもっと強化して令和版〝徹子の部屋〟まで成長させられるかがカギを握っている」というが、果たしてそんな余力は残っているのだろうか……。

 

 

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2022/08/09 08:00
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