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『ONE PIECE FILM RED』「Adoの歌唱シーン多すぎ」という批判はなぜ起こるのか?

文=ヒナタカ

『ONE PIECE FILM RED』「Adoの歌唱シーン多すぎ」という批判はなぜ起こるのか?の画像1
『ONE PIECE FILM RED』公式サイトより

ONE PIECE FILM RED』が超大ヒットを遂げている。公開2日間で157万人動員、興行収入22.5億円を突破するというオープニング記録は、あの『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』に次ぐ歴代2位の成績。劇場版『ワンピース』シリーズ初の興行収入100億円突破への期待も高まっている。

 だが、作品そのものの評価はかなり割れている。8月中旬現在、ファン向けの映画が高評価になりやすいFilmarksでは3.8点と高得点だが、映画.com3.0点、Yahoo!映画では3.1点と、まさに賛否両論だ。

 批判的な意見でよく見かけるのは、今回のゲストキャラクターの「ウタ」の歌声を担当するAdo(声の演技は声優の名塚佳織)の歌唱シーンが「多すぎる」ということだった。そして、個人的には、単純な楽曲数の多さ以外で、その声があがる理由もあると思うのだ。本編のネタバレにならない範囲で記していこう。

理由1:Ado自身が賛否両論の激しいアーティストである

 Adoの代表曲である『うっせぇわ』は社会現象と言える超大ヒットを記録した。作詞・作曲はボカロPのsyudouであるので、歌唱担当のAdo本人を批判するのはお門違いかもしれないが、やはり賛否両論の激しい楽曲であることは疑いようもない。良く言えば社会の風潮への反骨精神、悪く言えば罵倒の言葉を「子どもがマネをする」から嫌いになってしまうという大人の意見もよくわかる。

 『うっせぇわ』に限らず、Adoは若くしてトップアーティストに踊り出たこともあいまって、絶大な人気を得ているからこその賛否両論もある方だ。歌唱シーンが多い少ない以前に、そのAdoを世界的な人気を誇る『ワンピース』という作品で大フィーチャーしたことにそのものに、ファンが意識的にせよ無意識的にせよ、反発してしまったこともあるのかもしれない。

理由2:タイトルから期待されていたシャンクスの活躍は……

 本作のタイトルにおける「RED」は、原作マンガの第1話から登場するも、意外に出番が少ない上に謎が多いキャラクター「赤髪のシャンクス」を示している。メインビジュアルや予告編でもシャンクスの活躍を匂わせているだけに、そこに期待を抱いているファンも多かったはずなのだ。

 だが、実際にメインで取り上げられるのは、やはり本作で初登場となるゲストキャラクターのウタだ。もちろんシャンクスの活躍がないわけではないし、終盤ではアツい演出もあって盛り上げてくれるのだが、ウタが「シャンクスの娘」という本編の物語にも関わってきそうな重要な事実、そして明かされる「過去」もまた、『ワンピース』のファンこそが拒否反応を抱いてしまうところもあったのかもしれない。

理由3:劇場版の中でもかなりの異色作に

 詳細はネタバレになるので避けるが、『ONE PIECE FILM RED』は明らかに「恐ろしくて」「悲しい」物語が紡がれている。ホラー的な演出が満載かつ、苦しく辛い戦いが描かれた『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(2005)を思わせるところもあったのだ。

 それだけでも賛否両論がありそうなのに、さらに「歌」が大フィーチャーされた異色の内容であるがゆえに、やはり『ワンピース』のファンこそが違和感を覚える結果にもなっていたのではないか。

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