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『ちむどんどん』元農水副大臣・礒崎陽輔氏が「脚本の論理性崩壊」と異例の批判

文=佐藤勇馬

『ちむどんどん』元農水副大臣・礒崎陽輔氏が「脚本の論理性崩壊」と異例の批判の画像1
NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』公式サイトより。

 第2次・第3次安倍内閣で首相補佐官を務めたことでも知られる元農林水産副大臣で元衆院議員の礒崎陽輔氏が、放送中のNHK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』について「脚本の論理性が崩壊している」などと酷評し、ネット上で物議を醸している。

 60年代の沖縄から始まった今作は、黒島結菜が演じるヒロイン・比嘉暢子が料理人になるため奮闘する物語。暢子の姉・良子役に川口春奈、妹・歌子役に上白石萌歌、トラブルメーカーの兄・賢秀役に竜星涼が配され、4兄妹のドラマを通して沖縄の本土復帰からの歩みを描く。

 今作は設定や時代考証のミスが目立ち、登場人物たちの理解しがたい行動にネット上で非難が集まることが多いのが特徴だ。Twitterでは、ファンが感想を書き込むハッシュタグ「#ちむどんどんする」よりも、アンチが批判を書き込むタグ「#ちむどんどん反省会」のほうが盛り上がっていることで知られる。

 そんな中、礒崎氏は14日付の自身のTwitterで「芸能評論は控えていますが」と前置きした上で、「この番組に多くの意見を頂いています。俳優の皆さんは立派に演じられていますが、脚本の論理性が崩壊しています」とツイート。「私自身沖縄振興の関係者として残念であり、既に手後れかもしれませんがNHKは猛省する必要があります」とまで言い放ち、痛烈にドラマを批判した。

 これにネット上では「あのドラマは不快になる場面も多いけど、政治家が口出すことではない」「地位のある人がドラマに難癖つけたら、表現の規制や委縮につながる」「第一回から観ておりますが脚本の論理性が崩壊しているような箇所はありませんよ」「NHKに『猛省する必要』があるって圧力にも聞こえる」などと批判的な意見が多く集まった。

 その一方で「炎上リスクを伴いながらも政治家の方がわざわざ物申すほどホントにひどいんですよね、今回の朝ドラ」「よくぞ仰って下さった!主要メンバーのほとんどに『他者を尊重する』視点が抜け落ちていて朝から悲しい気持ちになります」「よくぞ言ってくれた。カムカム、モネの出来がよかったので今回も期待したら……」と理解を示す声も少なからず寄せられ、賛否両論となっている。

 こうした反響を受けて、礒崎氏は15日に「コメントへの反響に驚いています。多くの人の不満がたまっていると考え指摘しました。どこかで間違っていることを唱道している人がいるのかもしれませんが、政治家がテレビ番組にコメントしてはいけないというルールはどこにもありません」と説明した。

 さらに「芸能番組への批判は意見が大きく分かれるので、できるだけ避けている」としつつ、「政治家も言論の自由を有しており、それが番組の編成権に介入するようなものでない限り、番組に対し感想述べ、批判をすることは全く問題ありません」として、正当な批評であると主張している。

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