ベビースターラーメンもご当地麺も全部“まぜそば化”！ 汁なしカップ麺3品

汁なしベビースターに“追いベビースター”！　エースコック「汁なしベビースターラーメン チキン味」

　続いては、エースコックの「汁なしベビースターラーメン チキン味」（オープン価格）。これまでにも、エースコックとおやつカンパニーがコラボして「チキンラーメン」や「ブタメン」のカップ麺が多く発売されてきましたが、今回は初となる「チキンラーメン」の汁なし麺。

　そもそも、本物のチキンラーメンも“汁なし”なので、ある種の逆輸入的な、「カリフォルニアロール」とか「ハリウッド版ゴジラ」みたいな感じですかね。

　麺にはうっすらとベビースターラーメンの味が練り込まれていますが、汁なし麺なので湯切りするため、新たに粉末ソースで鶏ガラや醤油の味を加えます。具は粉末と一緒に入った少量のネギのみでちょっと物足りない気もしますが、そもそも本家のベビースターにも具は入っていませんよね。

　汁なし麺仕様なのか、かなり濃いめの味付けとなっており、いつものチキンラーメンの刺さらないやさしい味わいとは別モノ感がありました。ベビースターといえば鶏ガラ醤油味ですが、今回は鶏ガラよりも醤油がかなり先行してしまっている印象です。

　パッケージでは、自分で本物のベビースターをトッピングする“追いベビースター”が推奨されています。筆者はとても素直な性格なので、いつもなら言われた通りにいつものチキンラーメン「チキン味」を買ってきて入れるところですが、今回は巨人が連敗した腹いせに、「旨辛スパイシーチキン味」という変化球をトッピングして半グレすることにしました。

　湯戻ししてしっとりした麺と、“追いベビースター”のパリパリ麺を一緒に食べる食感がとても面白く、もはやトッピングレベルではなく両者を半々くらいの割合で食べると、かなり新鮮な食感となります。ガッツリ大袋ごと入れちゃいましょう！　スープのあるカップ麺でも“追いベビースター”をしたことがありますが、汁なし麺の方が断然向いています。

　一方で、今回「旨辛スパイシーチキン味」を使ったのは失敗でした。もともと濃い味の今回の味付けが、ピリ辛が加わることでさらに塩気が増幅するように感じられました。無難に優しい「チキン味」を入れる方が良さそうです。

　ちなみに、“汁あり”のベビースターカップ麺も「旨辛スパイシーチキン味」で“追いベビースター”してみました。汁気でやわらかくなってしまうので食感的にはあまり面白くありませんが、こちらはやさしい味のスープなので、ピリ辛のベビースターがアクセントになって味の相性は抜群でした。