本多圭の『芸能界・古今・裏・レポート』

香川照之、悪行が続々露呈… 過去に二股騒動「捨てられた女性は泣き寝入り」

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香川照之

 「週刊新潮」に性加害を報じられ、TBS系情報番組『THE TIME,』のキャスターを降板した俳優の香川照之。当初は番組MCを続行する予定だったが、同誌が写真付きで続報を掲載したうえ、今度は「週刊文春」がTBSスタッフへの暴行疑惑を報じたことで、香川を自社メディア「トヨタイムズ」の編集長に起用していたトヨタ自動車がCMの放映中止を決定。これを機に、次々と出演番組やCMの降板・打ち切りが相次ぎ、俳優生命の危機に立たされている。

 「当初は、香川が事実関係を認めて、『THE TIME,』内で謝罪したことから、擁護論もありましたが、過去の暴行が次々と報じられると、香川への批判が沸騰。たまらずトヨタは、CMの放映を中止することと、香川とは契約の更新をしないことを決定しました。トヨタの対応を受けて、他のCMやテレビ番組でも雪崩現象が起きています」(大手プロ役員)

 記事によると、香川は19年7月、銀座8丁目の高級クラブを訪れた際、ホステスの女性の下着を剥ぎ取ったうえ、胸を触ったり、キスをするなどわいせつ行為に及び、女性にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を負わせたという。

 「被害女性は、香川の異常な行動を止められなかったとして、損害賠償を求めてクラブママを提訴したものの、昨年、訴訟は取り下げたそうです。そのため、香川が番組内で謝罪した直後には、“香川に対する訴訟ではない”“訴訟は既に取り下げられている”といった擁護論が浮上しました。しかし、『新潮』が、香川がホステスの髪をわし掴みにする暴行の“証拠”写真を掲載したことで世論が一変。イメージが重要視されるCMの続行はありえないでしょう」(広告代理店関係者)

 香川の女癖、酒癖の悪さは一部では知られた話で、新証言も相次いでいるといわれるが、実際、95年に元キャビンアテンダントと結婚した際も、香川は他の女性と二股交際中で、訴訟寸前までいったトラブルがあった。

 香川が二股を掛けていたのは、ラテン歌手のSさん。当時、大手プロに所属していたが、筆者は社長だった故O氏から、「このままだとSがかわいそう。どうしたらいいか?」と相談を受けたことがあった。

 Sさんも、“香川の対応次第では訴訟も辞さない”と憤りをみせていたが、結局その後、泣き寝入りし、騒動には発展しなかった。 

 「何事もなかったかのように結婚した香川は、一男一女を設けたものの、16年に離婚。原因は香川の女遊びといわれてます」(芸能関係者)

 業界では、香川の女癖の悪さは知られていたが、しかし、今回のような悪質な性加害は銀座のクラブオーナーでも初耳だという。

 「夜の銀座では、これまでも芸能人がいろいろな騒ぎを起こしてきました。古くは、泥酔した俳優のKがホステスの前でイチモツを出して顰蹙を買ったり、五輪メダリストがホステスのパンティを脱がして出禁を喰らったり。女性でも、タレントのNが、横綱・日馬富士の前で泥酔事件を起こしたことがありました。けれど、今回の香川のように、ホステスのブラジャーを剥ぎ取って、数人で弄ぶというような女性蔑視の遊びは初めてで、極めて悪質です」(8丁目のクラブオーナー)

 2ちゃんねる開設者のひろゆき(西村博之)は、今回の報道を受けて“ホステスやキャバクラなどの風俗は性的被害や嫌な思いをすることで高い給料がもらえる仕事”と自業自得論を展開してみせたが、彼はなにか勘違いをしているのではないだろうか?

 銀座のクラブホステスは、性を売り物にはしていない。実際、これまで香川のような不届きな振る舞いをする客は、店から出禁にされてきた。例えば、元プロ野球選手のKなどは、粗暴な言動で何軒かの店から出禁になっている。

 目下、降板ドミノの憂き目にあっている香川だが、現在出演中のドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)は降板・差し替えを免れた。他方、16年から“カマキリ先生“として出演中の教養番組『香川照之の昆虫すごいZ!』(NHK総合テレビ)『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHKEテレ)に関して、当初、NHKは番組を継続させる方針を示していたが、その後、放送中止を発表している。

 「結局NHKは、動画配信まで取り下げました。公式Webサイトもすでに削除されていますし、事実上の打ち切りです。やはり、トヨタが#Me Too運動による不買運動を恐れて、降板を決断したのが大きかった。香川サイドは、事実を潔く認めて謝罪したとして擁護論で収拾することを願っていたかも知れませんが、世論はそんなに甘くありません。当分、香川に仕事のオファーは来ないでしょう」(ドラマ制作会社プロデューサー)

 日本を代表する俳優にのぼりつめた香川だが、女性蔑視の性加害で転落することになるとは、つくつぐ日頃の言動には、注意が必要だ。

(文=本多 圭)

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2022/09/11 00:07
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