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『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』8話レビュー

『#オオカミちゃんくん』8話「オオカミ投票」脱落はまさかの…恋愛は時間じゃない、タイミング。

『#オオカミちゃんくん』8話「オオカミ投票」脱落はまさかの…恋愛は時間じゃない、タイミング。の画像1
イラスト/ミッケ・・佳(か)

 ABEMAの『オオカミ』シリーズの最新作、『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』が配信スタートしています。

 若き男女の恋模様をウォッチする、いわゆる恋愛リアリティ番組。恋模様にキュンキュンしたり、センチメンタルになったりと感情が大忙しなのですが……実はメンバーの中に、恋をしない“オオカミ”が潜んでいるのです。

 しかも今回は、運命の「オオカミ投票」発表の回。初の脱落メンバーは誰……? 必見です!

 

前回までのあらすじ

TGC(東京ガールズコレクション)のショーがキラッキラで、みんなカッコよかった。
そして、名言が2つ出ました。
「貪欲な人が勝つのかなあ」(Byりお)
「……もう兄妹みたいな関係は、いい」(Byひびき) 

 

※『#オオカミちゃんくん』10人のメンバーと1~6話はここでチェック!!

 

<第8話>夜空に打ち上がる5人の運命、白と赤の花火

 運命の「オオカミ投票」(※)。とうとう脱落の時がきてしまった。花火の告知を受けるのは、投票で上位だった【ももは・なな・にのん・ひびき・りお】の5名だ。視聴者投票で、男女問わずもっともオオカミだと疑われた1名が、脱落してしまう……。

(※)視聴者による「オオカミ投票」によって、最も「オオカミ」だと疑われた1名が脱落。なお、後に復活のチャンスもある。

 陽が沈み、月が夜を照らす。10人全員のメンバーが集まった。はるがオオカミの赤い手紙を読み上げる。

 

「脱落者発表は全員で手をつなぎ、1名ずつ前に出て10秒数える。脱落ではない場合、白い花火が打ち上がる。脱落の場合のみ、赤い花火が打ち上がる」

 メンバーの張り詰めた空気、緊張感がこちらまで伝わってくるようだ。

 今日で確実に、誰か1人がいなくなる。想像できない。心臓がバクバクする。

【1人目】ももは

 

ももは「行きます」

 1番最初に前に出たのは、ももはだ。

 最初からるい一筋だったももは。順調に距離を縮め、「中間告白」で両想いに。安定カップルの誕生かと思いきや、そこからがモヤモヤの始まりだった。るいの様子がおかしい。作業に集中しすぎて無言だったり、なんだかそっけない。本当にももはのこと好きなの?という疑惑も浮かぶ。

 それが今回、ついにるいが動いた……!

 脱落発表前の、最後の2人での時間。るいはももはにプレゼントを用意していた。ももはが落ちないように、手作りのお守りを作っていたのだ。可愛いキャラクター。嬉しすぎて、涙がこぼれ落ちるももは。不器用なるいの、愛情のこもったプレゼントだ。

 

るい「中間告白のときに、自分から行くって言ったけど、あまり行けてなかったと思うんだよ。ごめんね」「好きだとちょっと緊張しちゃう」

 全ての原因はこれだったのだ。照れながら伝えたるいに、ももはも笑顔。中間告白での気持ちは、お互い変わっていなかった。

 

ももは「ギュッしよう!」

るい「絶対大丈夫」

 今までのモヤモヤが晴れていく。幸せに包みこまれていた。不安が消えて、距離が一気に近づいた2人。

 ももはの運命は?カウントダウンが始まる。

 夜空に打ちあがったのは……白い花火だった。ももはは、脱落ではなかった。

【2人目】なな

 2人目は、ななだ。

 ななの恋のお相手はのせりん。最初からお互いにときめいていて、2人はいつも息ピッタリ。感性が似ていて、ラブラブな空気感。ななは普段はメンバーの中でもお姉さんで、ポジティブな明るい笑顔が印象的。だけどオオカミ投票のこととなると、涙もろくなってしまう一面も。

 前回、TGC(東京ガールズコレクション)本番当日に発表された、オオカミ投票の上位6名。それを聞いたななは、涙を止めることができなかった。脱落が自分かもしれないという恐怖もあるだろうけど、それ以上に誰にも落ちてほしくないと願う気持ち。

 

なな「やだ……ずっと一緒にいたい。自分は落ちてもいいけど、皆はやだ……」

 実は、花火の脱落発表前に、あるイベントが行われていた。

「オオカミ投票」で怪しまれた上位6名のうち、花火による告知を受けるメンバーを、上位5名に絞るというものだ。つまり、1人はセーフ。それぞれに渡された「キューブ」を水に浸し、赤く光れば脱落の可能性が残り、青く光れば脱落の可能性はなくなる。ななとのせりんは、お互いの一緒にキューブを確認していた。

 水につけたのせりんのキューブが青く光る。のせりんはセーフだったのだ。

「よかった!!  嬉しい」。ななは、自分のキューブが赤だったにもかかわらず、大喜び。

 

なな「うち、脱落しないように頑張るね!」

のせりん「なんで俺が……」

 2人の反応は正反対だった。満面の笑みのななに対し、のせりんは顔を覆い、思わず涙。のせりんの心を読み解くと「俺じゃなくて、ななちゃんが青ならよかった」だと思う。自分より脱落を回避してほしい人がいる。そう思ってのせりんは泣いたと思う。自分じゃなくて、むしろ好きな人が助かってほしい。

「ハグしよう!」。逆にのせりんを慰めるなな。これこそ愛! その優しさがあったかくて、のせりんの心に染みる。声をあげて泣くのせりん。これが最後かもしれないと思いながら。

 涙ながらに前に進むなな。心配そうに見つめるのせりん。

 バンッ! 白い花火が打ちあがった。ななでもなかった。

【3人目】にのん

 

 3人目は、にのん

 脱落発表の当日、はるの「月LINE」(※)デート。はるが誘ったのは、にのんだった。

(※)好きな相手をデートに誘うことができるLINE。メッセージを送った相手にのみ内容がわかる。逆に「太陽LINE」は、内容は全員に公開される。

 第1話で、にのんだけが参加できなかったBBQで、みんなが遊んだ海辺に2人はやってきた。

 

はる「もしかしたら、脱落もあるし何があるかわかんないから、連れて行きたかったなぁって思って」

 海でははしゃぎ合う2人。波打ち際で、手押し相撲が始まった。距離が近い!

 にのんがバランスを崩し、負けてしまう。

 

にのん「罰ゲームは? 何でもしてあげる」

はる「じゃあ今日は、脱落しないでくださいね! 約束ですよ」

にのん「はい。絶対に脱落しません。負けたので」

はる「守ってね」

にのん「ガチで落ちたくないなぁ」

 楽しい時間を積み重ねていくはるとにのん。「月LINE」デートが与えてくれた、かけがえのない時間。

 海を眺めながら、2人は浜辺の流木に座って話し始める。はるがこのタイミングで「月LINE」を使ったのには理由があった。

 

はる「(「オオカミ投票」の上位6名に)にのんが呼ばれて、焦って使った」

にのん「でも、そうだなぁと思ったよ。逆に呼ばれなかったらはるに誘われてないだろうから、呼ばれてよかったかも」

はる「ってか、つけてるじゃん」  

 はるは気づいていた。

 

にのん「バレた?」

はる「いつ言おうか迷ってた」

 にのんの耳に、イヤリングが光っている! 第1話で、恋の流れが大きく変わった「イヤリング事件」。あそこで、にのんはひびきに、はるはういにという分岐点になったけど、今やっと、その歴史は修正された。

2人の会話から、恋の香りがする。

 

にのん「発端がこれなんですよ。めちゃくちゃ考えて考えて。はるを追いたいです私は」

はる「なんか今、すごく嬉しい」

にのん「会う回数を重ねるたびに、自分の中で特別な人になるし。なんかこういう時だけ、目を見れないんだよね。ありのままの自分を見て、喜んでくれる人がいるって本当に幸せだと思うし、その存在がはるです。私にとっては」

 きゃーーーーー、甘い、スイート。少女マンガみたいに爽やかな世界感。

 その後、メンバーたちのところに帰ってきた、はるとにのん。隣にはるが座るも、ういの表情は硬い。どこに行っていたのかメンバーに聞かれても、はるは「秘密」と濁す。ういはこの時、女の勘がぐるぐる働いていたと思う。場所を言わないのはなんで? もしや、はるの矢印はにのんのほうを向いている?

 そんな微妙な空気に耐え切れずか、はるがういを誘った。

 

はる「『月LINE』の(にのんに使った)理由としては、6人に、にのんが選ばれたじゃん。だから、最悪を考えて動いた」

うい「まだ迷ってる?」

はる「今は、脱落のことがあるから。整理ができないって感じ」

 ういは納得できていない表情。はるを信じたいけど、違和感も残る。今ういは、不安の真っただ中にいるだろう。さらにはるは続ける。

 

はる「もうちょっとだけ時間ほしい」

 えええ⁉ まだ決着しないの、この三角関係。

 

うい「うん、わかった」

 じりじりする。はるの優しい先延ばしが、ういの悩みを大きくさせる。

 その後、にのんがはるを誘ってキューブの色を確認するも、結果は赤だった。

 

はる「俺はまだあきらめてないから。絶対落ちないよ」

にのん「もっといろんなこと話したいし、いろんな曲も一緒に聴いて、いろんな場所も一緒に行って。今日っていう日が来てさ、後悔したくないけど、いろいろ後悔しちゃうしさ」

 にのんは今までを思い出し、涙があふれだす。

 

はる「まだ落ちないでしょ。本当に大丈夫だから!」

 優しくにのんをハグするはる。

 

はる「涙乾いたら、行こうか、みんなのところ」

 にのんを励まし、今までにない力強さを見せたはる。はるとにのんの距離は、話せば話すほど近づいているようだ。

 そして、にのんの花火が打ちあがった。花火の色は、だ。

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