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『いつか、いつも……いつまでも。』“空気が読めない”人な高杉真宙 & 関水渚がもたらす効能

『いつか、いつも……いつまでも。』空気が読めない人な高杉真宙 & 関水渚がもたらす効能の画像1
(左)高杉真宙、(右)関水渚。©2022『いつか、いつも……いつまでも。』製作委員会

 10月14日から公開されている映画『いつか、いつも……いつまでも。』は、変わらない日常(いつか)に訪れた、ちょっとした変化(いつも)が、かけがえのないもの(いつまでも)に変化していく気持ちのグラデーションを繊細に描いた、ちょっと変わったラブストーリーだ。

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©2022『いつか、いつも……いつまでも。』製作委員会

 主人公は高杉真宙、ヒロインは関水渚。ひょんなことから始まった“ひとつ屋根の下”で芽生える、2人の小さな恋の物語。なんだか懐かしくて、なかなかストレートな恋愛。リアルといえばリアルだし、フィクションといえばフィクション。身近にあってもおかしくはないストーリー……そんな、絶妙なラインを狙ったような作品だ。

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右はヒロインの関水渚。©2022『いつか、いつも……いつまでも。』製作委員会

 無邪気というか、空気が読めないというべきか。関水演じる天真爛漫なヒロインも少女漫画的だったりして、コメディ要素も多い。そんな中で、言語化が難しい、なんとなく始まる恋、そして、なんとなく終わる恋を映し出している。

 そんな空気感が、どことなく一時期の韓国映画やドラマに似ているのだ。2000年~10年代にかけての韓国ドラマといえば、日本でいえば80~90年代の、恋愛ドラマ全盛期のちょっと懐かしいテイストに似ている作品も多く、それが一周回って、日本に帰ってきたと思わせてくれる(そういったテイストの恋愛映画が過去の産物と思えてしまうのも、悲しいことではあるのだが……)。

 というのも本作は、『8月のクリスマス』(2005)、『西の魔女が死んだ』(08)、『少女たちの羅針盤』(11)でタッグを組んできた、監督・長崎俊一と脚本家・矢沢由美の映画。『8月のクリスマス』は、韓国映画『八月のクリスマス』(1998)の日本リメイクだったこともあって、本作にもどことなく韓国ドラマのような雰囲気があるのには、そういった背景があるのかもしれない。 


【ストーリー】

海辺の診療所で、祖父と共に働く医者の俊英(高杉真宙)。彼の前に、ある日、憧れの女性にそっくりな亜子(関水渚)が現れる。胸ときめくも束の間、”こじらせ女子”の亜子に振り回され、彼の理想像は粉々に。だが、あきらめきれない夢と現実の間で傷つく亜子の素顔を知るにつれ、淡々と生きていた彼の何かが変わってゆく。そして、亜子もまた、俊英や“じいさん”(石橋蓮司)、家政婦の“キヨさん”(芹川藍)と囲む家族のあたたかい食卓に、かけがえのないものを見出していく……。偶然のいたずらで、ひとつ屋根の下で暮らすことになった二人の恋と家族の”繋がり”を描く、ハートウォーミング・ラブストーリー。

“空気の読めない人”たちのアンサンブル・ホームドラマ

 

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©2022『いつか、いつも……いつまでも。』製作委員会

 “一つ屋根の下”で男女が暮らす中で、互いに惹かれ合っていく……一時期の韓国ドラマのようなテイストもある今作だが、他にも注目すべき点がある。それは、主要な登場人物のほとんどが“空気の読めない”キャラクターに設定されていることだ。

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©2022『いつか、いつも……いつまでも。』製作委員会

 主人公・市川俊英(高杉真宙)は、自分では“空気が読める”と思っているが、恋愛においては極端にそれが機能しないことから、奥手になっている。そして、ヒロインの関口亜子(関水渚)の空気の読めない行動や発言が、見事なまでに豪快に、周りをかき乱す。

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