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『ラヴィット』『ポップUP』『沸騰ワード10』…物件探し企画がここまで流行る理由

『ラヴィット』『ポップUP』『沸騰ワード10』…「物件探し企画」がここまで乱立する理由の画像1
(Getty Images)

  バラエティ番組には常にトレンドがあるが、ここ1~2年、あまりにもあちこちで見かけるのが物件探し企画。年度替わりの引っ越しシーズンでもないのに、10月だけでも多くの芸能人が物件探し企画に挑戦し、そのうち何人かは引越しを決めた。

「まず、ずっと部屋探し企画をやっているのは『ラヴィット!』(TBS系)。これまでニューヨーク嶋佐、アントニー、オズワルド伊藤、鬼越トマホーク金ちゃんなどが出演し、13日の放送にはインディアンス田淵が登場して、目黒のデザイナーズマンションへの引越しを決めました。同日には『ポップUP!』(フジテレビ系)でも井上咲楽が引っ越し企画に挑戦。こちらも家賃12.8万円の白金のマンションに引越しました。

 さらに、14日の『沸騰ワード10』(日本テレビ系)では、本仮屋ユイカとリイナ姉妹が沖縄移住のための物件探しに挑戦。こちらは引越しではなく移住のため、すぐに決断には至りませんでしたが、さまざまな物件が紹介されました」(テレビ情報誌記者)

 街ブラや大食いメニュー挑戦など、どこのテレビ局や番組でもやっている鉄板ネタはあるが、それらに肩を並べる人気企画となった物件探し。『王様のブランチ』(TBS系)でも長らく続く「物件リサーチ」のコーナーがあるが、このネタはなぜこんなに多用されるのか?

「一言でいうと、とにかくコストパフォーマンスが良いから。最寄り駅からの距離、周囲の環境など、家に入るまでのアプローチでゆっくり時間を使い、メインルーム、寝室、キッチン、お風呂などもくまなく紹介。家賃を発表するところでもう1回盛り上がって、1軒で軽く10分は尺を稼げます。

 物件の宣伝になるので、不動産会社などへの謝礼は発生しませんし、賃貸相場は誰もが関心があることなので、離脱率も低い。普段はなかなかうかがい知れない芸能人の懐具合が分かるのも、人気の秘密でしょう」(民放バラエティ番組制作関係者)

 今やどのテレビ局も制作費を抑えるのが至上命令。少ないコストで番組を成立させるために生まれたテクニックが各局で使い回されているわけだが、時には“危ない橋”を渡ることもあるという。

「不動産会社は、協力する代わりにHPなどで『○○で弊社の物件で紹介されました』などと宣伝できるので、基本的にオファーには協力的です。ただ、その不動産屋とトラブルになった客が、テレビ局に電話を掛けてくることがあるんですよね。こちらとしては対処のしようがないんですが……。

 それから、物件が特定されないようにするのは大切な作業です。ある番組で“目隠し”が十分でなかったために、芸能人が引越し先に選んだマンションがネットであっという間に特定されてしまう事件がありました。それゆえ、出演者が選んだ物件は、放送ではモザイクだらけになってしまうのが物件探し企画の大きなネック。これに関しては何らかの“発明”が待たれます」(同上)

 日本は現在、高齢化一直線だけに、これから“墓探し”や“老人ホーム探し”コーナーがテレビに登場するのも、時間の問題かもしれない。

 

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/10/19 09:00
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