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大谷翔平に続きダルビッシュも参戦表明、WBCがサッカーW杯より盛り上がる“勝算”

大谷翔平に続きダルビッシュも参戦表明、WBCがサッカーW杯より盛り上がる勝算の画像1
日本に凱旋出場が決定した大谷翔平(Getty Images)

 日本代表の大健闘により、記録的な視聴率を残したカタールW杯。中でも日本vsコスタリカ戦は瞬間最高視聴率が53.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)を記録し、令和最高の数字となったが、これで俄然気合が入っているのが野球界だ。

 来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に、大谷翔平とダルビッシュ有が参加の意思を表明。狙うはサッカー超えだ。

「WBCは2021年開催予定でしたが、コロナ禍で延期に。実に6年ぶりの開催となりますが、注目は参加選手です。これまでのWBCでは、メジャーのチームに所属する選手が出場を見合わせるケースが多く、“真のベストメンバー”が1度も組めなかった。前回は田中将大もダルビッシュも出ませんでしたし、松井秀喜は1度もWBCに出場しないまま引退。どこか物足りなさを感じさせるものでした。

 しかし今回は、ダルビッシュ、大谷翔平、鈴木誠也が参加の意思を表明しており、そういった不満感はなさそう。また、これまではWBCに本腰を入れていなかったアメリカチームも、大谷の同僚のマイク・トラウトを中心に最強メンバーで参戦する予定で、ついに真の世界一を決めるイベントになりそうです」(週刊誌運動担当記者)

 広く世界を見渡せば、サッカーW杯には遠く及ばないWBCだが、日本での存在感はW杯に引けを取らない。

「WBCは2006年に始まったばかりの歴史が浅い大会ですが、第1回から日本国民は熱狂。決勝のキューバ戦の視聴率は40%を超え、第2回でも40%前後の数字を何度も叩き出しました。その後、少しずつ数字は落ちていますが、前回大会でも日本戦の視聴率は安定して20%台半ばを記録。数字が取れるコンテンツであることは間違いありません。

 今大会は1次ラウンドと準々決勝ラウンドの会場が日本で、試合はすべて19時開始と絶好の時間帯。ここで世界的なヒーローになった大谷が凱旋出場すれば、数字が大きく跳ね上がるのは間違いありません。東京五輪の野球の決勝(アメリカ戦)が37.0%だったので、最低でもそれ以上は取りたいところ。決勝ラウンドでアメリカや宿敵・韓国と当たれば、数字はさらに伸びそうで、関係者の間では“サッカーに負けるな”がもっぱらの合言葉になっています」(キー局関係者)

 すべては“オオタニさん”の双肩にかかっているが、二刀流で不滅の視聴率を叩き出せるか。

 

石井洋男(スポーツライター)

1974年生まれ、東京都出身。10年近いサラリーマン生活を経て、ライターに転身。野球、サッカー、ラグビー、相撲、陸上、水泳、ボクシング、自転車ロードレース、競馬・競輪・ボートレースなど、幅広くスポーツを愛する。趣味は登山、将棋、麻雀。

いしいひろお

最終更新:2022/12/11 07:00
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