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ニューヨークの2023年は毒舌ブームにノって…ではない!先輩芸人イジリ倒し漫才で見せた“真骨頂”

文=浜松貴憲(はままつ・たかのり)

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『笑いの王者が大集結!ドリーム東西ネタ合戦2023』(TBS系)Twitter(@dreameastwest)より

 “人を傷つけない笑い”が主流になっていたなか、22年末の『M-1グランプリ2022』(テレビ朝日系)で優勝したのは、世の中のあらゆる違和感に噛み付いていくウエストランドだった。

 毒舌に対する“追い風”が一気に吹き荒れた22年末だったが、年が明けてもなお、その流れは止まらない。元日のゴールデンタイムに放送された『笑いの王者が大集結!ドリーム東西ネタ合戦2023』(TBS系)では、ニューヨークがお笑い界における違和感を見事にイジってのけたのだ。

 ボケの嶋佐が「心霊芸人になりたい」と言い出すネタを披露したニューヨーク。そのなかで、カジサックことキングコングの梶原雄太の名前を出した嶋佐に対し、屋敷が「カジサックさん! 漫才中に出していい名前じゃないぞ」、「お前(嶋佐)もカジサックさんも目を覚ませ!」など、イジリ要素強めのツッコミを繰り出す。

 そして名前こそ出していないが、オリエンタルラジオの中田敦彦の“YouTube大学”について、(中田が取り上げている題材に対して)「いろいろしゃべってるけど、許可とってんのか!」と毒を吐く屋敷。また、やはり名前は出していないが、暴露系YouTuberのガーシーや有名テレビプロデューサーの佐久間宣行氏をイジるくだりもあった。

 ウエストランドの漫才と同様に、芸人を取り巻くさまざまなものに対して、具体性を帯びた形で強い毒舌を吐いたニューヨーク。今回披露したネタが、芸人仲間の間で話題になっているという。

「正月の吉本の劇場の楽屋では、芸人たちが“東西ネタ合戦のニューヨーク見た?”などと語り合っていたそうです。カジサックさんやオリラジ中田さんに対して、思うところのある芸人も多いでしょうし、そこをイジったニューヨークに爽快感を覚えた芸人もいたのでしょう。

しかも、ニューヨークはカジサックさんとも中田さんとも共演経験がありますからね。普通なら関係性のある先輩芸人をネタでこき下ろすようなことはありえない。にもかかわらず、そこを攻めたニューヨークに対する称賛もあったのでしょう」(劇場関係者)

 2022年には、鬼越トマホーク、お見送り芸人しんいちといった、毒舌芸人が活躍。さらに前述の通り、年末の『M-1グランプリ』でウエストランドが優勝したことで、一気に“毒舌ブーム”の様相を呈している。今回のニューヨークのネタは、まさにその波にノっているものだと言えそうだ。

「そもそもニューヨークは、世の中で流行っているものや売れている人などの違和感をあぶり出して、ときに揶揄するようなネタが持ち味。最近でこそ、バラエティ番組に多数出演し、“テレビタレント”的な活躍も増えていますが、あれは世を偲ぶ仮の姿で、『東西ネタ合戦』で見せたような姿が本当のニューヨークなんですよね。ウエストランドの優勝を見て、自分たちの持ち味をもっとテレビでも出していかなければ……と感じた部分はあると思います」(同)

 21年3月まで、東京吉本の若手の劇場「ヨシモト∞ホール」に所属していたニューヨークは、劇場のリーダー格として後輩芸人からも慕われていた。

「人気者である一方で、さまざまなものに毒づきながら、現状に対する不満や怒りのようなものをネタに織り込んでいるのがニューヨーク。劇場で活動しているまだ売れてない後輩芸人たちも、そんなニューヨークのスタンスに共感していて、だからこそ劇場のリーダー格になっていた。今回のネタはそんなニューヨークの原点回帰でもあるし、後輩たちにとっても大きな刺激になったでしょう。

 ニューヨークのネタは、単純に“毒舌ブーム”の波に乗っただけではない、意義深い1本だったと思います。このネタがひとつの分岐点となって、今後ニューヨークが新たなステージにシフトしていくかもしれません」(同)

 気合の入った毒舌を解禁したニューヨークが、今後テレビのバラエティ番組で、どのような動きを見せていくか、注目だ。

 

浜松貴憲(はままつ・たかのり)

浜松貴憲(はままつ・たかのり)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

最終更新:2023/01/09 11:00

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