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目黒蓮、早くも「ヒット請負人」に成長か 主演映画が“キムタク超え”の勢いで『トリリオンゲーム』も安泰?

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Twitter「Snow Man / MENT RECORDING(@SN__20200122)」より

 Snow Manの目黒蓮が主演する映画『わたしの幸せな結婚』が“想定外”の快進撃を続けている。オープニング3日間で動員数47万9736人、興行収入約6億5000万円を記録し、口コミの広がりやリピート客の増加によって異例の興収30億円を狙える大ヒット作となりそうな気配だ。

 『わたしの幸せな結婚』は、顎木あくみ氏の同名小説の実写化。人知を超える「異能」を持つ家系に生まれながら能力がなく、家族から虐げられたことで自信を失ったヒロイン・斎森美世(今田美桜)が、名家の御曹司で冷酷無慈悲と評判の主人公・久堂清霞(目黒)と出会い、孤独な2人が心を通わせていく姿を描く。

 今月17日に封切られ、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)で同時期に公開された庵野秀明監督・脚本の『シン・仮面ライダー』を上回って1位を獲得。『シン・仮面ライダー』は動員数34万5446人、興収約5億4000万円で、『わたしの幸せな結婚』は興収で1億円以上の差をつけての首位となった。公開2週目で『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』にトップを奪われたものの、2位に踏みとどまって実写映画トップをキープし、累計興収を約12億7000万円にまで伸ばしている。

 観客からの評価も高く、SNSなどでは「目黒くんのファンで応援の意味で期待せずに観に行ったら予想以上によかった」「目黒くんと今田さんの演技、映像美が素晴らしくてリピート確定」「主人公が原作と違って男性になってるのが心配だったけど、原作の世界観がうまく表現されていて泣いてしまった」といった絶賛の声が目立っている。また、今作は『MIU404』『最愛』(いずれもTBS系)など数々のヒットドラマを手がけた演出家の塚原あゆ子氏が監督を務めており、演出や映像の美しさ、VFXの見せ方などにも多くの称賛が寄せられているようだ。

 『シン』シリーズに勝利した大健闘ぶりは業界内でも反響が大きいが、その一方でジャニーズの先輩である木村拓哉が主演した映画『レジェンド&バタフライ』(1月公開)を超えたことも話題になった。『レジェンド&バタフライ』はオープニング3日間の動員数が約37万人、興収約4億9000万円で、単純に数字だけでも『わたしの幸せな結婚』が大きく上回っている。さらに、公開規模は『レジェンド&バタフライ』が382スクリーン、『わたしの幸せな結婚』が313スクリーンで、条件的にも目黒の「完勝」といえそうな状況だ。

 『レジェンド&バタフライ』は公開から約2カ月で興収約25億円に達しているが、同作は総製作費が20億円以上といわれ、現在も黒字化できているか微妙との指摘もある。一方の『わたしの幸せな結婚』の製作費はその数分の1とみられ、一部報道では「10分の1程度」とも伝えられており、その予算規模で興収30億円ペースとなっているのだから驚きだ。

 今作は「塚原作品だから観に行った」という人も少なくないが、最大のヒットの要因となると、やはり目黒の人気だろう。公開直後の観客動員は主演俳優の人気に大きく影響される傾向が強く、まずは多くの人に観てもらわないと作品内容がよくても口コミが広がらない。主演俳優の「動員力」があった上で、目黒や今田らキャスト陣の演技力が期待を裏切らないもので、それに演出や画作りの見事さ、脚本レベルの高さなどが合わさって、評判が拡大している状況だ。

 目黒にとって今作は単独初主演映画で、いきなり興収30億円規模のヒットを飛ばして「キムタク超え」となれば、ジャニーズの歴史残る快挙といえるだろう。

 目黒といえば、2月に「週刊文春」(文藝春秋)で、今年7月クールにTBS系のプライム帯に放送される人気コミック『トリリオンゲーム』の実写ドラマ版に主演すると報じられた。先日、実際に『トリリオンゲーム』の実写ドラマ化が正式発表されると、現時点でキャストは明かされていないにもかかわらず、ネット上で原作ファンから「主演がジャニーズだったらスルーだわ」「目黒蓮だとイメージ合わなさそう」といった不安の声が少なからず上がった。

 しかし、このような意見は『わたしの幸せな結婚』の実写映画化が発表された時にもあったもので、同作の公開後に目黒は「イメージと違う」といった声をかき消している。となれば、目黒が実際に『トリリオンゲーム』の主演を務めることになっても、十分に作品のデキは期待できそうだ。

 昨年大ブームを巻き起こしたドラマ『silent』(フジテレビ系)に続き、『わたしの幸せな結婚』や『トリリオンゲーム』でも大きな結果を出せば、目黒はアイドルの枠を超えた“ヒット請負人”としてドラマ・映画界で存在感を強めることになりそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/06/26 18:23
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