エスコンフィールド移転の代償? 日ハム新庄剛志監督「パフォーマンス封印」のねらい
#野球 #日本ハムファイターズ #新庄剛志
WBCの盛り上がりのまま開幕を迎えた今シーズンのプロ野球。ヤクルトとオリックスのリーグ3連覇、侍ジャパン戦士の活躍、村上宗隆の2年連続三冠王など、何かと興味は尽きないが、異様とも言えるほど静かなのが、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督だ。
2021年オフの監督就任時にはバラエティ番組に出まくり、昨シーズンは登録名を「BOGBOSS」にしたり、「優勝は狙わない」と言ったり、派手なパフォーマンスで話題を独占したが、結果は厳しいものだった。
「昨年の日本ハムは下馬評が低く、新庄監督はある意味、気楽なシーズンだったはずです。チームは前年まで3年連続5位で、オフには西川遥輝や大田泰示など、主力を次々と放出。若手を育てるシーズンになるのは素人目にも明らかで、『優勝を狙わない』というよりは、『狙えない』というのが実状でした。
その結果、松本剛が首位打者を取って大ブレイクし、清宮幸太郎もシーズン18本塁打と才能が開花しつつあり、成果はありましたが、チームは4月上旬にビリになると、そのままどんどん引き離され、ダントツの最下位。新庄監督が予告していたいろいろな奇策もほとんど機能せず、寂しい1年でした」(週刊誌野球担当記者)
人目を引くパフォーマンスが許されるのは、結果を残してこそ。チームは今シーズン、新球場移転で話題の的だが、新庄監督は一向に前に出てくる気配がない。今季は登録名も「新庄剛志」に戻したが、昨年の派手なパフォーマンスはいったいなんだったのか?
「昨年の“優勝を狙わない宣言”は確かに話題になりましたが、その結果がビリでは、プロチームとしてシャレにならない。去年は自分がピエロ役を買って出て、チームは注目されましたが、今年は新球場移転で黙っていても話題になるので、自分が目立つ必要はないということでしょう。
何をするかわからない新庄監督は、集客力という点では12球団随一ですが、そんな彼でも2年連続最下位なら間違いなくクビです。話題性はともかく、監督としての力量は疑問視される状況ですから、今季はパフォーマンスを捨てて野球に集中したいということでしょう」(野球ライター)
プロスポーツはファンを魅了することも大事だが、やはり勝ってナンボの世界。ただ、球団にそれをサポートする気があるのかどうかは疑問だ。
「一昨年は『ノンテンダー』という造語で主力3選手を切った日本ハムですが、さらに昨年オフには打線の中心である近藤健介がFAでソフトバンクへ移籍。しかし、目立った補強はなく、打線の貧弱さは目に余ります。新球場のエスコンフィールド建設には数百億円を投じましたが、そのしわ寄せなのか、チーム総年俸は12球団最下位。新球場のために人件費を削り、その結果が最下位ではファンは泣くに泣けません。
球団にしてみれば、今年は新球場が目当てで客はいくらでも入るでしょうから、“球場ありき”でOKですが、新庄監督にしてみれば、今年も成績が振るわなければ指導者の資質に失格の烙印を押されてしまうのですから、少しは補強にも予算を回してほしかったはず。新球場移転で即優勝なら伝説ですが、すでに最下位(4月10日終了時点)ですから、苦難の道が予想されそうです」(同上)
昨年の松本のような新星が現れるか、“甲子園の怪物”清宮が覚醒するか、はたまた新庄マジックが炸裂するか……奮闘を期待したい。
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