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王道ヒーローから“悪漢”へ『ウルトラマンZ』平野宏周が“サメ映画”で新境地

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平野宏周/写真:You Ishii

――王道ヒーローから一転、2020年の『ウルトラマンZ』で特撮ファンを沸かせた俳優・平野宏周が、特撮界の巨匠・坂本浩一監督の“サメ映画”で新境地を開いた。

 ウルトラマン歴代テレビシリーズ第24作目となる『ウルトラマンZ』で主人公のナツカワ ハルキを演じた平野宏周。その後のシリーズにも登場するなど当たり役となり、熱血男子であるハルキの役柄と平野本人を重ねる人も多かった。
 そんな彼の新たな出演作は、夢の「特撮オールスター作品」でありながら「忍者とサメのドリームマッチ」という衝撃の怪作。4月14日から公開中の映画『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』だ。

 同映画は『ウルトラマンZ』の平野と『仮面ライダーゴースト』の西銘駿がW主演し、『仮面ライダー響鬼』『仮面ライダー電王』などの中村優一が敵役を務める。さらに『ウルトラマン』『仮面ライダー』の両シリーズや『パワーレンジャー』などを手がけた坂本浩一監督がメガホンをとるという、特撮界のスターが集結した作品だ。

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『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』©️2022 REMOW

 江戸時代を舞台に、呪術で操られた巨大なサメの退治に挑むワケありの用心棒・潮崎小太郎(平野)の姿を描いたストーリーで、小太郎はハルキと性格や境遇が大きく異なるダークヒーローだ。平野にとって今まで演じたことがない役柄だが、そうとは思えないほど堂々たる“悪漢”ぶりを見せつけている。

「僕は小さいころから、王道の主人公よりも『NARUTO -ナルト-』でいえばサスケ、『ドラゴンボール』でいえばベジータとか、そういうタイプが好きだったんです。だから、今回のダークヒーロー的な小太郎役はテンションが上がって楽しみながら演じられました。坂本監督が『最初から合うと思ってたよ』と言ってくださって、それが自信になって思い切りやらせていただけましたね」

 役にも反映された平野の高揚ぶりは、坂本監督との絆が大きく影響している。

「坂本監督は『ウルトラマンZ』でも担当していただいたんですけど、完成した映像を観た時、CG技術だったり、特撮技術だったりとか、こんなにすごいものを作られる方なんだって印象が強く残っていて、また是非ご一緒できたらという気持ちがずっとありました。なので、坂本監督から今作のお話をいただけたときは本当にうれしかったです。今回の撮影でも、殺陣の後にカメラがこちら側にあるから首をこう残しておいた方がいいよとか、細かい部分まで見せ方を丁寧に教えてもらえてとても勉強になりました。坂本監督はご自身がアクションをされていたので、監督自身でやって見せてくださるのでとても分かりやすかったです」

 今作で「忍者」を演じるにあたり、平野は身体づくりで頭を悩ませたという。

「ちょうど自衛隊を題材にしたドラマ『テッパチ!』の撮影があった後で、身体はつくっていたんですけど、忍者だったらどういう方向性だろうと考えました。筋肉質ではあるべきなんですが、あまり筋肉が大きすぎると忍者の俊敏なイメージと合わない。撮影に入る前、真田広之さんが忍者を演じている映画を観て、参考にさせていただいたりしました。それでも、忍者らしさを出すって難しいなと思いながら悩みましたね」

 今作は「特撮オールスター映画」の側面も持っている。現場では「ヒーローたちの交流」があったようだ。

「西銘駿さんは、現場をすごく俯瞰で見ることができる方だなって思いました。海に入って撮影した後に毎回お風呂に入っていたんですけど、その時に西銘さんが『平野くん、ハードスケジュールなのに嫌な顔ひとつせずに頑張っていて偉いね』と僕のことを気遣ってくださって、その言葉に『素敵な人だな』とジーンときちゃいました。ご自身が大変な撮影を経験してきたからこそ言える言葉なんだろうなと思って。中村優一さんは『ウルトラマン』シリーズの映画でも共演させていただいたんですけど、役柄のクールなイメージとは違ってとても気さくな方で、僕は楽屋で基本的にイジられていました(笑)。楽屋では、西銘さんや中村さんと仮面ライダーではこうだった、ウルトラマンの時はこうでしたよといった話もしましたね」

 今作は“サメ映画”ということで海中シーンが多く、この作品だからこその苦労もあった。

「海の撮影では、足の着かないところまで行っているので、体力をすごく持っていかれるんですよ。波がない時を見計らって撮影するんですけど、ちょうど大きな波がきて撮り直したりとかも多かったです。GoProで撮影したんですが、すぐにその場で見られないので、3テイクか4テイクくらいやって岸まで上がってPCで確認してみたら全然撮れてなくて全部やり直しとかもあって、それはサメ映画ならではの経験でしたね。また、巨大なサメはCGなんですが、その時の視線や表情は特撮の時の経験がとても生きました。でも、僕が想像するより2倍くらいサメが大きいシーンがあったりして、一筋縄ではいかなかったですね(笑)」

 実物も『ウルトラマンZ』のハルキのように礼儀正しく爽やかな好青年である平野だが、俳優としての貪欲さを心に秘めている。

「普段の僕の性格からいえば、ハルキのような役が合ってるんでしょうけど、今回の作品で平野にはこういう一面もあるんだぞというところを知ってもらえたらうれしいです。今までとガラッと違った役柄なので『ウルトラマンZ』で僕を知ってくださった方はビックリするかもしれませんが、これからも役の幅をどんどん広げていけたらと思います」

 作品を楽しみにしているファンに向けて、平野は最後にこんなメッセージを送ってくれた。

「大きな題材として“サメ映画”というものはあるのですが、作品的にはアクション満載で、サメだけでなく妖怪やゾンビなどいろんなものが出てきて、盛りだくさんになっています。上映時間は77分あるんですけど、本当にあっという間だと思います。キャストの方々が素晴らしく、どのキャラクターも輝いているので、見たものをすべて吸収して帰ってくださったらうれしいですね」

平野宏周(ひらの・こうしゅう)
1999年4月1日生まれ、神奈川県出身。身長183cm。特技はアメリカンフットボール、野球、水泳。2020年『ウルトラマンZ』でテレビドラマ初主演を果たす。優里「ペテルギウス」のMV主演でも話題に。

『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』
忍者対巨大鮫! 斬るか、喰われるかの人知を超えた熱いバトルがいま始まる‼ 4月14日より、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、新宿シネマカリテほか全国でロードショー。

『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』公式サイト

監督:坂本浩一
出演:平野宏周/西銘 駿/長野じゅりあ/宮原華音/中村優一 他
主題歌「滄溟の誓~Oath of Great Blue~」リオ・アスナブル
製作:REMOW ダブル・フィールド 制作協力:アウトサイド、yell/配給:エクストリーム
2022年/日本/カラー/77分/DCP/ビスタサイズ  ©️2022 REMOW

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

最終更新:2023/04/19 11:00
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