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目黒蓮、記念すべき連ドラ単独初主演に襲いかかる「ちむどんどんの呪い」

目黒蓮、記念すべき連ドラ単独初主演に襲いかかる「ちむどんどんの呪い」の画像
TBS公式サイトより

 Snow Manの目黒蓮がついに連続ドラマ単独初主演を務める。以前から報じられていたとおり、7月期のTBS系金曜ドラマは『トリリオンゲーム』となり、目黒が主演を務めることが9日に発表された。

 同作は、 『アイシールド21』『Dr.STONE』(集英社)などの原作者として知られる稲垣理一郎氏が原作を務める同名マンガ(小学館)の実写化。口八丁で男女問わずたらしこむ天性の人間たらしで、己の欲望のためなら何でもやる危うさもある「ハル」こと天王寺陽(てんのうじ・はる)と、コミュニケーション能力はないがプログラミングスキルを武器に持つ「ガク」こと平学(たいら・まなぶ)という対照的な2人がひょんなことからコンビを組み、「1兆(トリリオン)ドルを稼ぐ」という夢に挑戦するというエンターテインメント作品。

 “世界一のワガママ男”ハルを目黒が演じ、このハルとコンビを組むガクは佐野勇斗(M!LK)が務める。

「その他のキャストはまだ発表されていませんが、一部報道によればヒロイン役は今田美桜が演じるとされています。目黒主演の映画『わたしの幸せな結婚』でも共演したばかりですが、『わた婚』は大ヒットを記録し、“めめみお”も人気なので、今田美桜との再共演も好材料となりそうです」(女性誌記者)

 3月17日に公開された『わたしの幸せな結婚』は公開7日で興行収入10億円を突破。5月7日までの公開52日間での成績は観客動員198万人以上、興行収入26億円を突破という問答無用の大ヒットとなっており、ドラマ『教場II』(フジテレビ系)で共演した大先輩・木村拓哉の『レジェンド&バタフライ』の興行収入(推定およそ24億円強)を上回る結果となったことも話題となっている。

 昨年は川口春奈と共演した連続ドラマ『silent』がギャラクシー賞(2022年12月度月間賞)に輝くなど高く評価されたほか、TVerでの見逃し配信の累計が7300万再生超えという圧倒的な数字をたたき出して新記録を樹立するなど大反響を巻き起こし、目黒も大ブレイク。NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』への出演も話題となった。

 飛ぶ鳥を落とす勢いの目黒にとって初の連ドラ単独主演を獲得したことでTBSも鼻息が荒いというが、早くも雲行きが怪しいとか――。

「原作マンガのハルのイメージに沿うよう、目黒は髪を伸ばしているのですが、この髪型がファンの間でも賛否分かれていて、不評の声も多い。ドラマはビジネスを舞台にしたエンターテインメントですが、やはり“ジャニーズドラマ”はビジュアルも重要。『話はおもしろいけど、目黒の髪型どうにかならないの?』といったことにならなければよいですが……」(アイドル誌記者)

 さらに役柄も“チャレンジ”になるという。

「ハルは最強のコミュ力を誇り、人当たりがいい“チャラ男”なものの、実は計算高く、勝つためなら手段を選ばないような危ない一面も持っているというキャラクター。これまでのイメージを払拭するような役だけに、目黒の演技力が問われるところですが、一方で万人受けするような役柄でないところは懸念点。特に先月放送の『中居正広の金スマスペシャル』では目黒の態度や発言が一部で問題視され、一時Twitterの検索欄で『目黒 嫌い』『目黒 性格』といったサジェストが表示される事態ともなったため、ドラマの演出次第ではイメージに影響も出そうです。

 また、目黒は声が低く、滑舌がやや甘いところもあり、言葉数の少ない朴訥とした役柄が基本的に似合うのですが、『舞いあがれ!』ではセリフが聞き取りづらいという声も少なからず出ていました。ドラマで出てくるかはわかりませんが、『トリリオンゲーム』のハルはいきなりフランス語と中国語で話しかけられても対応できる語学力があり、人たらし的なキャラもあってかなり喋ることになりそうで、“セリフ回し”も注目されそうです」(同)

 このあたりは目黒の俳優としての実力が試されるだけといえそうだが、それ以上に注目を集めているのが脚本だ。

「近年、俳優の演技はいいが演出や脚本に不満が出るケースが増えており、その最たるものが昨年の朝ドラ『ちむどんどん』でしょう。そして『トリリオンゲーム』の脚本を担当するのが、『ちむどんどん』の作者・羽原大介氏なんです。『ちむどんどん』はオリジナル作品だったので、原作のある『トリリオンゲーム』はまだ“マシ”となりそうですが、羽原脚本といえば、同じ原作ありでビジネスものだった2019年のドラマ『スパイラル~町工場の奇跡~』(テレビ東京系)も、あまり盛り上がらないまま尻すぼみの印象で、脚本に賛否の声が出ていましたし、マンガ原作では映画『BLEACH 死神代行篇』は脚本が酷評されたものです」(ドラマ・映画ライター)

 『ちむどんどん』では、他の女性との婚約を破棄してヒロインと結婚し、一部視聴者から「クズ彦」とまで呼ばれた和彦を演じた宮沢氷魚が「和彦の心の変化の演じ方はとても難しく、演じようによっては和彦が自己中心的でひどい人物に見えてしまう」と取材で話すなど、まさかのストーリー展開に俳優側も苦心していた様子も話題になっていた。

 目黒の飛ぶ鳥を落とす勢いは「ちむどんどんの呪い」を跳ね返すことができるか?

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2023/06/26 18:24
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