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ヤクルト山田哲人の女性関係暴露で懸念される“週刊誌の定番ゲス企画”の復活

ヤクルト山田哲人の女性関係暴露で懸念される“週刊誌の定番ゲス企画”の復活の画像
山田哲人選手(東京ヤクルトスワローズ公式Twitterより)

 19日発売の「週刊ポスト」(小学館)にて、東京ヤクルトスワローズの山田哲人内野手と親密な関係にあったという女性が当時の話を暴露した。

「記事によると、女性はアテンダーを通じて山田と知り合い、その後男女の仲に。女性は恋愛感情を持っていたものの、しかしその関係性は『都合のいいオンナ』だったようで、山田は他の女性にも連絡し、都合がついた女性を部屋に呼んでいたそう。そのことを知って、『女性を性欲のはけ口としてしか見てないんだなとショックでした』と振り返っています」(芸能ライター)

 とはいえ、山田は独身で、しかもお互い合意の上での行為だったことから、「そもそも彼女じゃなかったのでは?」「アテンドを通じて知り合ってんだから分かってたことだろ」といった批判の声も出ている。

 独身野球選手の“女遊び”を報じた「週刊ポスト」について、ベテランの週刊誌編集者はこう首をひねる。

「90年代の週刊誌では『私を抱いた有名人』と題して、有名人と関係を持った人物が行為の内容を暴露するゲスな企画が定番化されていました。しかも、当時は写真などの証拠がなく、一方的な証言だけのケースも多く、それでも実名で報じていた。しかし、時代と共に有名人にもプライバシーがあるとの風潮が強まり、そもそも有名人側に訴訟を起こされたら勝てる要素が見当たらない。2000年代以降の編集長であれば、こうした暴露には公共性・公益性がないという感覚にアップデートされているはずですが……ベッド写真の提供があったことで踏み切ったのでしょうか」

 最近では巨人・坂本勇人や西武・山川穂高のスキャンダルが世間を騒がせたことで、ゴシップネタ集めに味を占めた可能性もありそうだが……。

「山川のように犯罪性がある場合は当然、公益性があります。坂本の場合は独身であるものの、“無避妊中絶”で弁護士が間に入るようなトラブルに発展しているため、女性への非情な対応を含め、公人として報道対象になるとの判断があったのは、まだ理解できる。他にも、相手が未成年であった場合は無条件でGOサインが出る。不倫は犯罪ではないため、世間でも意見が分かれるところでしょうが、おしどり夫婦といったイメージでメディアやCMで収入を得ているのであれば、週刊誌としては、証拠固めができれば報道に踏み切るでしょうね」(前出の週刊誌編集者)

 気になるのは、このところ、今回の山田のケースのように、女性が「別れ方が気に入らない」「“被害者”が私だけじゃないとしたらヤバい」といった名目で告発する例が増えていることだという。

「これは報道する理由としては弱いですね。ですが、暴露系配信者やSNSのインフルエンサーらによる暴露の後で、『〇〇が報じた』とメディアが責任を取らずに“乗っかる”ことができる時代になってきているのも事実。改めて、メディアや各編集長のジャーナリストとしての意識が試されそうです」(前出・週刊誌編集者)

 令和になって「私を抱いた芸能人」が復活するのだろうか。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2023/06/22 06:00
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