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本田翼が「CM女王」の座から転落、昨年から契約数半減で…女優業の低迷が関係か

本田翼が「CM女王」の座から転落、昨年から契約数半減で…女優業の低迷が関係かの画像
本田翼(写真/Getty Imagesより)

 女優の本田翼のCM契約社数が昨年から半減するなど急激な落ち込みを見せており、かつての「CM女王」の座から完全に転落したと話題になっている。

 8日、ビデオリサーチが2023年上半期(1月~6月)のテレビCM出稿動向のまとめを発表。CM露出(秒数)は綾瀬はるかが1位、CM起用社数は川口春奈が1位となった。納得の結果ともいえるが、起用社数ランキングの「異変」に業界内で注目が集まった。

 昨年の起用社数年間ランキングでは、川口が21社で1位、本田と今田美桜が20社で2位となっていた。ところが、2023年上半期の起用社数トップ3は、1位が川口で19社、次いで芦田愛菜と今田が同率2位で15社となっており、本田がトップ3の座から消えてしまったのだ。

 集計時期の異なるニホンモニターの「タレントCM起用社数ランキング」でも、本田は昨年の年間ランキングでは16社で2位となっていたが、今年上半期は8社に半減。本田は「2021タレントCM起用社数ランキング」で年間1位(16社)となるなど一時はCM女王となっていたが、今年に入って大きく後退してしまったようだ。

 ルックスとスタイルが抜群で愛嬌もあり、男女双方から支持され、それが絶大なCM需要につながっていた本田。契約社数8社も立派な数字ではあるが、イメージを落とすようなスキャンダルがあったわけでもないのに急にCM仕事が半減してしまったのは驚きだ。

 原因のひとつとしては、契約社の傾向の違いが挙げられる。綾瀬や川口、芦田らはナショナルクライアントと呼ばれる大企業との契約が多く、出稿量が安定していて契約期間も長い傾向がある。一方、本田は短期間に集中的にCMを放映する新興企業との契約が目立っていたため、バタバタと一気に契約が終了してしまったことが影響していると考えられる。

 だが、CM契約が終わっても新たなオファーがあればランキングで急落するようなことはないはずで、CM需要が急に落ち込んでしまったのは他にも要因がありそうだ。

 本田がCM女王に輝いたころ、その人気の理由としてスポーツ紙に「オタク気質の超インドア派でスキャンダルの心配がなく安心して起用できる」といった広告業界関係者の証言が掲載されていた。実際、本田はゲームや漫画が大好きなオタク系としてファンに親しまれ、「オフの日に朝起きてから深夜1時までずっとゲームをやっていて自分でも引いた」と語るなど、恋愛にあまり興味がなさそうなところも男性人気につながっていた。

 しかし、2021年にイケメン研修医との熱愛報道が噴出。お相手が私立大の医学部出身で身長185センチ超の塩顔イケメン、英語や中国語が話せるなど語学堪能でドラムの腕前はプロ級、実家は会社経営というハイスペ男子だと伝えられたことで、一部の男性ファンが「ビジネス陰キャだったのか!」と騒ぐなど大荒れに。このころから歯車が狂い始め、本田がプロデュースしたスマホゲーム『にょろっこ』が不評となり、彼女を支持していたゲームファンが離れていくという事態も起きた。

 そして人気低下の決定打となったとみられているのが、女優業の低迷だ。特に象徴的だったのが、昨年10月期に主演したTBS系火曜ドラマ『君の花になる』だろう。

 本田演じる元高校教師の女性が駆け出しのボーイズグループ「8LOOM」が暮らす寮の寮母となるというストーリーで、全話平均視聴率は5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と低調だったが、高橋文哉らがメンバー役を務める8LOOMの人気が爆発。現実でもシングルやアルバムをリリースして熱狂的に支持され、ライブツアーは大盛況となった。8LOOMのメンバーたちは俳優として躍進したり、写真集のリリースが次々と決まったりと、ドラマ終了後も人気はうなぎ上りになっている。

 一方、本田は演技力の問題を指摘されて第1話からSNSが炎上するという憂き目に遭い、役のキャラクターが「ウザい」などと批判された上に、劇中でメンバーとの恋愛が描かれたことも「寮母との恋愛まじでいらない」「オタクに刺さるはずのドラマなのに、オタクが一番嫌いな展開」と大不評。今どき少女漫画でもないようなベタな演出も批判を呼び、せっかくのTBSドラマ初主演だったものの、本田の評判を大きく下げる形となってしまった。

 ドラマは火曜ドラマ枠の歴代ワースト視聴率で終了。それでも一部では「女優としてコケてもCM人気があるから問題ない」という楽観的な見方もあったが、2022年はヒロイン役を務めた映画『鋼の錬金術師 完結編』2作の“大コケ”も話題になるなど、女優としての評価が下がったことがCM需要にも悪影響を及ぼしてしまったとの見方が出ている。

 そんな中、『君の花になる』の映画化が内定したと今月7日付の「週刊女性PRIME」(主婦と生活社)が報じたことで波紋が広がっている。8LOOMが活動休止から3年後に再結集するというドラマ最終回の内容に沿った物語になりそうだとし、2025年末に公開される予定だという。正式発表ではないのでどうなるかは分からないが、もし映画化となれば現実でも8LOOMが再び活動するとみられるのでファンは大喜びだろう。だが、8LOOMファンが本田演じる寮母の登場を求めているようには見えず、映画が伸び悩めば、女優としての評価がより下がる可能性もある。

 今年1月期に放送された高橋一生主演のテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』でもヒロインを務めた本田だが、こちらは高橋や橋爪功といった演技巧者に支えられたのに加え、ぶっきらぼうな役柄がハマっていると評価は上々だった。浮き沈みが激しいのは芸能界の常だが、本田は女優としてもCMキャラクターとしても正念場を迎えそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/08/09 20:00
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