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阪神岡田監督18年ぶりリーグ優勝も「電撃勇退」の火種が燻る本当の理由

写真/Getty Imagesより

 9月14日の巨人戦に勝利し、2005年以来18年ぶりのリーグ優勝を決めた阪神タイガース。指揮官である岡田彰布監督について、杉山健博球団オーナーは来季に向けて監督続投を示唆する発言をしたが、関係者からは「まだわからない」と予断を許さない状況が続いているという。

 歓喜の瞬間、甲子園に集まった4万人を超える阪神ファンは狂喜乱舞した。その後、6度胴上げされた岡田監督は「アレを達成できたが次はクライマックスシリーズもある。日本シリーズまであと1カ月少し、最後まで野球できるチームになってまたみんなと感動、喜びを分かち合えればいい」と気を引き締めた。

 人気球団の監督になるのは2度目のこと。しかも就任1年目で優勝を成し遂げたことに、杉山オーナーは来年も「頑張ってもらうのが当たり前じゃないかと思う」と語り、来シーズンについての考えを示していた。また、岡田監督も優勝を前に、マスコミに対して「来年やるよ」と漏らしていたというが、火種がくすぶっているのはどういうことか。

『来年ユニフォームを着ない可能性がある』と最初に報じたのは、8月24日発売の「週刊文春」(文藝春秋)だった。今シーズン限りで勇退、来年からGMとして辣腕(らつわん)を振るい、後任には早稲田大学の後輩、鳥谷敬が入閣するといった内容だったが、しばらく後、杉山オーナーはマスコミに囲まれると「話は聞いていない」とシーズン中の人事ニュースの沈静化を図ることに必死だったという。

 だが、9月15日に配信されたスポーツニッポンのベテラン記者コラムによると、8月上旬に来シーズンもユニフォームを着るかと問われると、岡田監督は明言せず、くだんの報道が出た後は「どこからあんな話出たんやろなあ」ととぼけながらも、その事実を半ば認めていたというのだ。

 この世界、火のない所に煙は立たぬとは言ったものだが球界OBは「まだ火種はくすぶっている」と警戒を緩めない。

「岡田監督が目指すのはあくまで日本一。ただ1年でやり遂げたらそれこそ燃え尽きてしまう。加えて60代後半になり足腰が弱り、疲労困憊(こんぱい)の姿が今年は数多く見られた。ある時期には『パ・リーグはええよな、涼しいドーム球場ばっかりやし……疲れるわ』と屋外の甲子園が本拠地のタイガースの監督らしくない発言を何度もしていたといいます」(同)

 岡田監督を招聘したのは球団ではなく、球団親会社の阪急阪神ホールディングスの角和夫代表取締役会長兼グループCEO。総帥の命を受けて僅か1年で優勝させた手腕は称賛に値するが、年齢からくる衰えはやはり否めない。かつて2003年にリーグ優勝した故・星野仙一監督のように「日本シリーズ最終盤に突然、本人が勇退を言い出すことだってある。現場がダメならフロント職に残せばいいだけの話。まだ油断はできない」と在阪テレビ局関係者は球団トップらの言質を鵜呑みにはしていない――。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2023/09/20 12:00
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