日刊サイゾー トップ > エンタメ  > ジャニーズ性加害問題きっかけに元SMAPの立場逆転

木村拓哉は露出減、新しい地図はオファー増…ジャニーズ性加害問題きっかけに元SMAPの立場逆転

「新しい地図」公式サイト

 元SMAPの木村拓哉が主演する人気ドラマシリーズ『教場』(フジテレビ系)の最新作が、ジャニーズ性加害問題の影響で制作延期になったと複数のメディアで報じられた。一方、SMAP解散後の2017年にジャニーズを離れた「新しい地図」の香取慎吾、稲垣吾郎、草なぎ剛はメディア露出を増加させそうで、これまでとは立場が逆転する可能性があるようだ。

 『教場』の制作延期については、スポーツニッポンが<キムタク「教場」制作延期「番組制作上のトラブル」撮影日程など再調整へ>と報じたのを皮切りに各メディアが報道。9月~12月に予定されていた撮影が白紙になり、スタッフは「番組制作上のトラブル」などと説明しているというが、性加害問題の影響でスポンサーが難色を示したとの見方が強い。さらに、ジャニーズタレントとの共演によるイメージダウンを懸念してか、出演を予定していた複数のキャストが降板を申し出たことも関係しているという。

 ジャニーズ事務所は10月2日に再び会見を開き、新社名などを発表するとみられ、それに対する世間やスポンサー企業の評価によって、フジテレビは制作スケジュールを組み直すことになりそうだ。だが、もし反応が厳しいものであればスポンサー離れが拡大し、制作中止となるおそれもある。そうなれば『教場』に限らず、木村はドラマなどへの出演が激減し、「天下のキムタクがテレビから消える」という可能性がある。

 そんな中、逆にメディア露出を増やしそうなのが「新しい地図」の面々だ。深夜帯で人気だったフジテレビ系バラエティ『突然ですが占ってもいいですか?』が10月31日からゴールデンタイムに昇格するが、その初回に稲垣吾郎がゲスト出演することが決定した。稲垣は4月に同局系『人志松本の酒のツマミになる話』にゲスト出演した時も話題になったが、再びフジのゴールデン・プライム帯に登場する。

 草なぎ剛は、10月からスタートするNHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』へのレギュラー出演が決まっており、12月には同じNHKで前後編の二部構成による主演ドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』の放送も控える。さらに来年5月には、草なぎの主演で、清原果耶、斎藤工、中川大志、小泉今日子、市村正親ら豪華キャストが集結する時代劇映画『碁盤斬り』の公開が予定されており、俳優として順調そのものだ。

 香取慎吾は、4月末にゲスト出演したフジテレビ系『まつもtoなかい』で司会の中居正広と約6年ぶりに共演したことが大きな話題に。8月には、ソロアーティストとして日本テレビ系音楽番組『バズリズム02』に出演し、約8年ぶりに日テレでライブパフォーマンスを披露した。一部では、年末のNHK『紅白歌合戦』に隠し玉として出演するのではとの憶測も飛び交っている。

 CMにおいても、木村を起用していた日本マクドナルドや日産自動車などは「ジャニーズとの契約更新はしない」あるいは「ジャニーズタレントを新たに起用しない」との方針を発表。いずれも現行のCMは継続されるはずだったが、マクドナルドはすでにアプリなどから木村のビジュアルを削除し、木村が広瀬すずと共演していたテレビCMも放映を止めたのか見かけなくなった。

 一方、香取ら「新しい地図」の面々はメンバーそれぞれがソロでCM出演しているほか、3人でもサントリーのCMに出演中。サントリーといえば、経済同友会の代表幹事でもあるサントリーホールディングスの新浪剛史社長が「ジャニーズタレントの起用は、チャイルドアビューズ(子どもへの虐待)を企業として認めることになる」「体制が改善されなければ(ジャニーズタレントを起用した)番組からのスポンサー降板もあり得る」と、ジャニーズ問題に厳しい態度を示したことが話題になった。そのサントリーのCMに「新しい地図」が起用されているのは、ジャニーズ側にとって皮肉といえるかもしれない。

 香取、稲垣、草なぎはジャニーズを飛び出してからメディア露出が激減し、ほぼテレビから締め出された状態が何年も続いた。ジャニーズからの圧力、あるいはテレビ局の忖度によりものともいわれ、一方でジャニーズに残った木村はドラマに映画にCMにと大活躍となっていた。

 業界内では、そうした構図がジャニーズ性加害問題を発端に逆転しそうだと指摘されている。テレビ局側は「ジャニーズ忖度」を疑われないためにも、積極的に「辞めジャニ」を起用したいという思惑があり、「新しい地図」の3人はまさに打ってつけの存在で今後もオファーが相次ぐとみられるからだ。SMAP解散後に香取たちがジャニーズを離れた時、誰がこうなると予想できたろうか。一番驚いているのは、ジャニーズに残って「安泰」だったはずの木村かもしれない。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/09/26 15:00
ページ上部へ戻る
トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『24時間テレビ』強行放送の日テレに反省の色ナシ

「愛は地球を救う」のキャッチフレーズで197...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真