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モダンタイムス特集!? 関西テレビ『マルコポロリ!』が突っ走る独自路線

野田クリ・アルピー・ランジャタイが崇拝! 地下芸人の帝王・モダンタイムスは果たして日の目を浴びるのか!? | TVer

 

 関西ローカルで放送されている東野幸治がMCのバラエティ番組『マルコポロリ!』(関西テレビ)が、いよいよ来るところまで来たようだ。

 もともとは「お笑いワイドショー」として、街の情報や芸能ニュースを扱う番組だったが、昨年あたりから急激にお笑いファン向けのトーク番組にシフト。特に最近では、あぁ~しらきや永野、スーパー3助といった、関西では馴染みのない(関東でもそんなにない)コアなファンを抱える芸人たちを重用し、独自路線を突っ走っている。

 そんな『マルコポロリ!』が1日放送分で特集したのが「今日で売れるか!? モダンタイムスSP」。日曜の14時から1時間、モダンタイムスだけを扱うテレビ番組を放送したのだ。

 モダンタイムスは、芸歴22年の漫才コンビ。錦鯉やバイきんぐ、ハリウッドザコシショウらがいるSMA(ソニー・ミュージック・アーティスツ)に所属していたが、21年に退所し、以降フリーとして活動している。

『キングオブコント』(TBS系)では18年に準決勝進出、今年5月の『THE SECOND ~漫才トーナメント~』(フジテレビ系)でもベスト32に残るなど実績もさることながら、モダンタイムスといえば、地下出身の芸人たちから崇拝されていることで知られる「地下芸人の帝王」である。

 この日もスタジオゲストにはマヂカルラブリー・野田クリスタル、アルコ&ピース、ランジャタイという、今をときめくテレビスターが登場。野田は15歳からモダンタイムスと親交があり、アルコ&ピースもコンビ結成以前からの仲、ランジャタイは自他ともに認めるモダンタイムスの“最後の弟子”だ。

 特に野田は20年に『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で優勝を果たした後、さまざまなメディアでモダンタイムスを“師匠”として紹介しており、今回の収録でも「松本(人志)さんかモダンタイムスか、僕の中では同じ位置にいますね」と、真剣な表情で発言しているほど。だが、『M-1』以降、何度共演しても「一度もうまくいってない」「打率ゼロなんで」と、「松本と同じ位置」らしからぬモダンタイムスの現状を明かした。

 かくして始まったモダンタイムス特集は、トーク内容も再現VTRも、東京地下芸人界の悪い部分がすべて出たような内容。2人とも、とにかくひどく、アルコ&ピース・平子祐希やランジャタイ・国崎和也の悪ノリもあって、最悪の光景だった。

 本当に最悪で、最高に美しかった。

 番組終盤、モダンタイムスの川崎誠が野田クリスタルの恋愛についての暴露話を披露し、「こいつらのことは全部知ってるから」と言い放つ場面があった。アルコ&ピースの酒井健太を指して「(アルコ&ピース結成以前の)酒井こそが天才だった」と、今では信じられないような話も出てきた。

 10年、20年も前の話だ。このスタジオにいるモダン、アルピー、ランジャタイ、野田の7人は、薄暗い地下のライブハウスにいた。10人にも満たない観客の前で、靴を脱いで上がらなければならないような舞台で、観客も芸人も1つの同じトイレを使うしかなくて、そういう環境で共に戦っていた仲間だ。

 それが、まるで舞台セットだけを入れ替えたように、華やかなテレビスタジオで7人は同じ顔をして、同じように最低な話をしている。何台ものテレビカメラが7人を狙い、目の前には子どものころに食い入るように見ていた『ごっつええ感じ』(フジテレビ系)の東野とほんこんがいる。

 さまざまな道のりを経て、7人はここに集まった。当時のように、勝手に集まったのではない。テレビ局に新幹線代を負担してもらい、わざわざ呼ばれたのだ。

 売れる芸人もいれば、売れない芸人もいる。それがどうした、芸人だよ馬鹿野郎。モダンタイムスのYouTube公式チャンネルで公開されている動画を思い出した。2人が浅草の居酒屋・捕鯨船のトイレにサインを書かせてもらい、感激に震えていた。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2023/10/02 16:00
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