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ウエストランド「ぶちラジ!」が配信600回達成! 芸人YouTubeラジオの先駆け

全て iPhone 15 Pro で撮影!ネガティブな意味で!ウエストランドのぶちラジ! – YouTube

 昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で優勝を果たしたウエストランドがYouTubeとPodcastで配信している「ぶちラジ!」が、2日配信分で通算600回を迎えた。

「ぶちラジ!」は、井口浩之と河本太がカメラに向かってトークするシンプルな内容。もともと井口の「フリートークの練習をしておかなければならない」という思いから始まったラジオ形式の配信で、現在は毎週木曜日に公開されている。

「ぶちラジ!」の第1回は12年前の2011年9月15日。当時はYouTubeではなくPodcastとUstreamで配信されており、Spotifyなどのアプリを使えば、全600回を現在でも視聴できるという貴重な番組だ。

 11年といえば、ウエストランドがタイタンに所属した直後。同期の日本エレキテル連合とともにUstreamで生配信していた番組を前身としている「ぶちラジ!」だが、驚くべきは12年前の配信を聞いても、2人ともが今とまったく変わらないトーンで話していることだ。音質が悪いだけで、井口の早口も、河本の朴訥とした相槌も、まったく古さを感じさせない。

 18年からは、河本の「人の幸せって憎いじゃないですか~」という、のっぺりとした声をサンプリングしたオープニング曲が使用されているが、これは電気グルーヴ・石野卓球が無料で制作したものだ。

 現在、お笑い芸人がYouTubeで定期的なラジオ形式の配信を行うのは、ひとつの定番となっている。ニューヨークやオズワルドなど吉本所属芸人による「ニューラジオ」や、ランジャタイの「ぽんぽこラジオ」などの古株はもちろん、最近では千原ジュニアや東野幸治といった大物芸人もYouTube上で長尺トークを公開しており、お笑いファンにとっては視聴時間の確保に困るほどの現状だ。

「ぶちラジ!」の主な内容は、ウエストランドのコンビとしての近況報告や、井口の世間への愚痴、井口がピンで参戦するたびに敗退していた『R-1』への愚痴、給料への愚痴、『M-1』アナザーストーリーが当時の自宅にモザイクをかけなかったことに対する愚痴、井口の芸人としての能力や人柄を賞賛してやまない河本への愚痴、井口がリスナーをののしる「ののしり先生」のコーナーなど実に多彩なもの。新宿歌舞伎町の地下2階やインディーズのプロレス会場などでたびたび行われる公開収録では、観客を目の前にして井口が直接ののしる「生ののしり先生」という企画が行われることもあり、「ソルジャー」と呼ばれる番組リスナーを喜ばせている。

 なお、「ぶちラジ!」のYouTubeチャンネル登録者は6.65万人と、最古参かつ『M-1』王者としてはかなり少ない。

 今回、600回という節目を迎えた「ぶちラジ!」だが、最近の配信の中からもっとも印象に残っている井口の発言を記録しておきたい。

 18歳のリスナーから届いた相談メール、その内容は「年を取るのが怖いです、どうしたらいいですか?」というものだった。井口は、横で何か言っている河本を遮るように熱を込めて語りだした。

「これはいつも言ってますけど、『大人は楽しい』っていうことを、大人が言わなきゃダメなんだよ。大人って楽しいのに、なぜかみんなそれを言わないでしょ。こんなに楽しいこと、ないですよ。なんでも自由にできるし。それを大人が、『学生時代はよかったな』なんて、ずっと言うからダメなんだよ。あれがいちばん嫌いなんだよ、僕は! 大人は楽しいのに、なんで誰も言わねえんだよ! だから(18歳の若者が)悩むわけだよ。大人がこんなこと言うから、みんな怖いんだよ。楽しいって言えば、みんな大人になるまでがんばっていけるわけですよ。今、たとえつらいことがあったって、大人になれば楽しいんだから!」

 昨年5月5日公開の第522回での、井口の言葉だ。もしこれを思春期に聞いていたなら、ウエストランド井口の言葉に胸を掴まれたまま生きていく人生になるところだった。危なかった。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2023/11/16 15:13
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