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『M-1グランプリ』準々決勝の壁は厚く……涙をのんだ実力者たち

M-1グランプリ 公式サイト

 23日、今年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)準々決勝の結果が発表された。ここでは、準決勝進出の30組に残れず、ワイルドカードに望みを託す敗退組を紹介したい。

 今年のワイルドカードはTVerで行われ、昨年までの最多再生回数を競うシステムではなく、電話番号によるSMS認証を利用した投票制となる。貴重な一票を投じる準備になれば幸いである。

■ファイナル経験者

男性ブランコ
ヨネダ2000
キュウ
ダイヤモンド
インディアンス
ゆにばーす
アキナ
ミキ
すゑひろがりず
からし蓮根
東京ホテイソン

 昨年4位の男性ブランコ、6位のヨネダ2000、9位のキュウ、10位のダイヤモンドが準々決勝で敗退する波乱。インディアンス、ゆにばーす、アキナ、ミキのファイナル常連組も、昨年に続いて準々決勝敗退となった。

 また、2019年のファイナル6位を含め、6年連続で準決勝に残っていたからし蓮根も、今年はここで姿を消すことに。やはり、『M-1』の準々決勝は鬼門である。

■昨年の準決勝進出組

ケビンス
ハイツ友の会
ビスケットブラザーズ
シンクロニシティ
カゲヤマ
THIS IS パン
ストレッチーズ

 昨年、敗者復活戦を賑わせたセミファイナリストたちも、ここで敗退となった。『キングオブコント』(TBS系)との2冠を狙ったビスケットブラザーズ、同じく今年の『KOC』で旋風を巻き起こしたカゲヤマ、昨日『THE W』でファイナル進出を決めたばかりのハイツ友の会など、個性あふれるメンバーが一旦レースを去ることになった。

■そのほか注目の漫才師

・ラストイヤー組

 今年ラストイヤーとなるのが、上記のカゲヤマに加えて、アイロンヘッド、祇園、ツートライブ、ジグザグジギー、バンビーノといったところ。ワイルドカードに最後の望みを託す。

・今年タイトル獲得組

 今年に限っても、タイトル獲得組が続々敗退している。『上方漫才大賞』と『NHK新人お笑い大賞』を勝っている天才ピアニスト、『ytv漫才新人賞』と『ABCお笑いグランプリ』を制したダブルヒガシ、『UNDER5 AWARD』と『マイナビ Laughter Night』を獲得した金魚番長が揃って敗退した。若き2冠王たちの敗退に、やはり『M-1』の層の厚さを見る結果となった。

・個人的に注目組

 今年、仕上がりまくっていると評判だった素敵じゃないか、いつ行ってもおかしくないと言われ続けているカナメストーンとひつじねいり、谷拓哉にブレーク前夜の色気がプンプンに漂っているパンプキンポテトフライあたりに、個人的に注目したい。

 もちろん、セルライトスパ、アインシュタイン、滝音、紅しょうがなどの実力は折り紙付きだし、ダウ90000と1000が両方進んで泡を食う蓮見翔を見たかったという気持ちもある。

 いずれにしろ、この中からワイルドカードで準決勝に進むのは、たった1組。

 もったいない!

 というのが本音です、はい。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2023/11/23 16:00
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