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『アメトーーク!』も敗退予想……『キングオブコント』優勝・サルゴリラの痛快逆転劇

立ちトーーク | TVer

 今年10月に行われた『キングオブコント』(TBS系)で見事、優勝を果たしたサルゴリラが、16日深夜放送の『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)でパーソナリティを務めることが発表された。

 これにサルゴリラは「伝説のラジオ番組オールナイトニッポンのパーソナリティをやらせて頂けてとても光栄です。とにかくサルゴリラなりの、オールナイトニッポンをオールナイトでニッポンするので、ぜひ聴いてください。」(赤羽健壱)、「本当に優勝したんだな~と思いました。「サルゴリラのオールナイトニッポン0」、良い響きですね。。その後に テッテレ、テレテレテレ、テッテレ~♪が流れる瞬間を楽しみにしております。皆さんいっぱい聴いてください!」(児玉智洋)とのコメントを残している。

『キングオブコント』で歴代最高得点を叩き出したサルゴリラの優勝は、お笑い界に大きな感動をもたらした。芸歴20年、40年来の幼馴染みというコンビの関係性や、トリオ「ジューシーズ」解散からの苦難を知る芸人仲間は数多く、パンサー・向井慧やジャングルポケット・太田博久といった『333 トリオさん』(テレビ朝日系)の共演トリオメンバーがその結果に涙する姿も拡散され、話題となった。

 だが、大会前にサルゴリラの優勝を推す声はほとんどなかった。

 昨年、初出場で3位に入ったや団、4年連続4回目の出場となったニッポンの社長らに注目が集まり、サルゴリラは応援の声さえ聞こえていたものの、実際に優勝予想となると、真っ先に名前が出てくるような状況ではなかった。

 事実、サルゴリラは先月30日に『アメトーーク!』(テレビ朝日系)にゲスト出演しているが、MCの蛍原徹によれば「スタッフに聞いたところ、サルゴリラは優勝せえへんと思ってて、かわいそうやから」という理由での出演オファーだったという。サルゴリラの『アメトーーク!』出演が決まったのは、『キングオブコント』生放送以前だった。

 また、同19日のラジオ『空想メディア』(TOKYO FM)では、『キングオブコント』準決勝で審査員を担当していた放送作家の高須光聖が、その審査の裏側を明かしている。

「今回は、一発目のマジシャンのネタ、みんな面白いなーってなったのよ。案外、魚のネタがちょっと落ちたのよ。ここだけの話、最下位やったのよ。ギリギリで入ったの。1点差くらい」

 準決勝最下位から、決勝での圧倒的な勝利。確かに、準決勝の配信を見終えたときの個人的な予想でもサルゴリラは当落線上以下だったし、ウケも抜群によかったわけではなかった。

 この準決勝から決勝へのサルゴリラの飛躍を、明確に分析できる者はいないだろう。結果論としてはどうとでも言えるが、台本はほとんど同じだ。出順、スタジオの空気感、流れ、そしてサルゴリラ自身のパフォーマンス、そのすべてが噛み合い、2人はコント日本一になった。

「残念でしたねえ、圧勝でしたよ!」

 児玉が『アメトーーク!』スタッフに、誇らしげに語り掛ける。痛快な逆転劇に、万雷の拍手が降り注いだ。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2023/12/02 20:00
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