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維新の会・音喜多駿『朝生』への苦言と田原総一朗氏の暴走を加速した“ブレーキ”の不在

維新の会・音喜多駿『朝生』への苦言と田原総一朗氏の暴走を加速したブレーキの不在の画像1
テレビ朝日『朝まで生テレビ!』公式サイトより

 日本維新の会の音喜多駿政調会長が26日深夜に放送された、テレビ朝日系の討論番組『朝まで生テレビ!』に出演、同番組のスタイルに苦言を呈し、話題になっている。

 音喜多氏は若い世代の政治への関心の薄さについて問われ、「政治の話が面白くないからですよ。例えば、この番組も、面白くないんですよ。10代、20代が見て、面白いと思うかと」と“直球”を投げた。

 司会を務めるジャーナリスト田原総一朗氏が音喜多氏に「なんで面白くないの」と問いかけると、「それはね、話をみんな遮るからですよ。人の話を聞かないで、隣り合っている人の話を遮って、わーわーやっているのを……」と持論をぶつけた。

 田原氏は「全く違う」と強硬に反論したが、音喜多氏は「いや、そうだと思いますよ」と譲らず。その後も両者の応酬は続いたが、音喜多氏は「もっとフレンドリーにいかないと」、「やっぱり人の話を最後まで聞くとか、丁寧に対応するとか、この政治の世界にはないし、この番組にもないわけですよ」と真っ向から反論した。

「田原氏に忖度して、番組に出たいと思う各党のパネリストかは音喜多氏に反論。しかし、田原派と思われていた元衆院議員で弁護士の菅野志桜里氏は『音喜多さんの言っていることには一理ある』などとまさかの〝援護射撃〟。菅野氏の発言中にも、田原氏は割り込もうとしたが、菅野氏は最後まで持論を展開した。ネット上では音喜多氏に対する称賛の声が多くあがったが、田原氏に誰かが引導を渡すべき時期なのだろう」(全国紙政治部記者)

『朝生』は1987年4月24日の深夜にスタートした長寿番組。これまで政治、皇室、女性差別、北朝鮮問題、原子力発電、部落差別など、各メディアでタブーとされていた話題を取り上げ“ガチンコ”の生討論で話題になっていた。しかし、番組スタート時から司会を務めている田原氏は今年4月で90歳、第一線からいつ退いてもおかしくない年齢である。また、昨年10月には国民民主党の玉木雄一郎代表の発言中に「うるさい! 黙れ!」とブチ切れるなど、ここに来て“暴走”が目立つようになってしまったが、それにはブレーキの不在が大きく関係しているという。

「これまで、『朝生』のパネリストとしてはジャーナリスト、研究者、政治家、タレントなど1000人を超える著名人が出演しているが、ここ数年、やたらと重宝されていたのが国際政治学者の三浦瑠麗氏。主要メディアの幹部が“応援団”になるほど才色兼備の持ち主で、田原氏もその1人。そして『朝生』では暴走する田原氏の“ブレーキ”のような役割を果たしていた。しかし、夫が代表を務める投資会社の太陽光発電事業への出資をめぐる詐欺事件で逮捕された昨年1月以降、テレビ各局は起用を控えている。もしかすると『朝生』がその歴史に幕を閉じるのは三浦氏のテレビ復帰、あるいは否かにかかっているのかもしれない」(放送担当記者)

 音喜多氏の発言と三浦氏の存在――テレ朝上層部の『朝生』への対応に注目したい。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2024/02/04 09:00
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