ゴーカイジャー俳優逮捕に衝撃！小林豊、青木玄徳、小澤廉…特撮ヒーローの“今”

　スーパー戦隊シリーズ『海賊戦隊ゴーカイジャー』（テレビ朝日系）のゴーカイシルバー役や、人気ゲーム『あんさんぶるスターズ！』も声優としても人気だった俳優・池田純矢容疑者が、特殊詐欺の“受け子”役をした疑いで、10月26日に逮捕されていたことがわかった。

　池田容疑者は、警察官を装って東京・江東区の男性からキャッシュカードをだまし取り、特殊詐欺に加担した疑いがある。これを受けて、所属事務所・バールはすぐさま契約を解除。現在放送中のテレビアニメ『はめつのおうこく』（TBS系）も同30日、池田容疑者が務めるオズ・ゴージャス役の声優を「変更する」と発表した。

　そんな中、『仮面ライダーディケイド』（テレビ朝日系）で主演を務めた井上正大は同31日、自身のXで「特殊詐欺はあかんなぁ。。しかも、警察官装いって、、、君の今まで磨いてきた俳優のスキルを何処に使っとんねんって話。ゴーカイジャーと牙狼で共演してただけあって残念」と呆れたように反応。

　ファンから「本当にその通りです。今まで応援していたファンの身にもなってみてほしい」「お金なかったんですかね」といったコメントが寄せられている。

小林豊はクッキングクリエーターに転身、青木玄徳は……

　なお、特撮ヒーロー俳優の不祥事といえば、『仮面ライダー鎧武/ガイム』（同）に仮面ライダーバロン役で出演していた元BOYS AND MEN・小林豊が昨年4月、2021年10月に万引をして警察に連行されていたことが「文春オンライン」のスクープにより発覚。

　小林は所属事務所を即日クビになったが、元パティシエという経歴を活かし、ほどなくして“クッキングクリエーター”として再始動。近頃も、自身の通販ショップでパスタソースを販売したり、料理イベントを開催したりと意欲的に活動している。

　そんな長らく俳優業から遠ざかっている小林だが、今月、『仮面ライダー鎧武/ガイム』の放送10周年を記念した大人向け変身ベルト「CSMゲネシスドライバー」が24年に発売されることが発表され、同時に小林が新たに撮り下ろした音源が使用されることが判明。ファンを多いに喜ばせているようだ。

　『仮面ライダー鎧武/ガイム』といえば、仮面ライダーデューク役で出演していた青木玄徳の不祥事も話題に。18年4月、同3月に信号待ちをしていた女性に背後から抱きつき、怪我を負わせた疑いなどで逮捕（のちに不起訴処分）されたのだ。

　事件後は活動休止状態となっていた青木だが、20年より本格的に芸能活動を再開。舞台や映画に出演を重ね、今年9月にはダンサー・寺澤佑紀との結婚を発表している。

「9割は嘘」発言の小澤廉、ボーイズグループで活動中！

　また、警察沙汰ではないものの、20年12月に元交際相手へのDVや堕胎強要疑惑が「文春オンライン」に報じられた小澤廉も、『仮面ライダー鎧武/ガイム』にレギュラー出演していた俳優だ。

　この報道により所属事務所を解雇され、活動休止状態が続いていたものの、21年8月に一部女性週刊誌のインタビューに登場。「文春」の記事内容を「9割は嘘」と否定したほか、日常的な暴力行為を受けていたのはむしろ自身のほうであり、性行為中の暴力は「軽いSMのつもり」だったなどと反論していた。

　そんな小澤は、今年6月に「OZAWAREN」と芸名を改め、かつて所属していたアイドルグループ・B2takes!!に再加入。当時、ネット上では「メンタル鬼強すぎて怖い……」とドン引きする反応もあったが、現在は人気メンバーとしてステージで黄色い声援を浴びているようだ。

　このほかにも、大小さまざまな不祥事が話題となってきた特撮ヒーロー俳優。その一因として、残念ながら「ブレークしきれない俳優が多い」という点が挙げられるのではないだろうか。

　“元特撮ヒーロー俳優”という大きなウリを手に入れても、テレビで継続して活躍できる俳優はごく一握り。金銭的に潤わずストレスが溜まったり、芸能人らしからぬ行動をとってしまうなど、不祥事につながる原因が生じることもありそうだ。

　多くの『ゴーカイジャー』ファンに衝撃を与えている池田容疑者の事件。彼はこのまま表舞台から消えていくのだろうか……。

仲宗根由紀子（エンタメ系ライター）

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

なかそねゆきこ