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オードリー・若林正恭、ラジオ生放送に100万円を持参 16万人ライブの落とし前

 16万人の喝采の代償ということか。

 2日放送のラジオ『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の生放送で、若林正恭が春日俊彰に渡すため、100万円を持参してきた。

 オードリーは18日、東京ドームで番組ライブを行い、フルハウスの5万3,000人を集客。全国各地の劇場で行われたライブビューイングと生配信を合わせて、合計16万人を動員する空前のイベントとなった。

 ライブ後、2度目の生放送となった今回の『ANN』だが、先週に続いて話題は東京ドームライブに終始。若林はライブが終わってから「ずっと気分がいい」と明かした。また、5年前の日本武道館ライブ終了後にはその達成感から気分が落ち込んでいたというが、今回は交流のある宇宙飛行士・野口聡一氏から指南を受けたという「燃え尽き予防」も心掛けていたといい、充実感を感じさせる放送となった。

 番組後半のトークゾーンでは、若林に続いて春日もドームでのエピソードを披露。同ライブでは春日が昨年末に新車で購入したメルセデス・ベンツGクラス(ゲレンデ)がサプライズ登場。驚愕する春日の目の前で、若林はゲレンデにバレーボールやクリーム砲を次々に発射。さらに、車庫の形に積み上げた一斗缶にゲレンデを衝突させる一幕もあった。

 ライブ終了後、念のためゲレンデをディーラーに持ち込んだという春日。その結果、バンパーとボンネットに傷が見つかり、修理を依頼することになった。

「見積もりを取ったの。バンパーとボンネットを交換すると、90万」
「この90万は、あたしが払うのか? と思って」

 春日といえば、言わずと知れたドケチである。アメ玉を水に溶かしてジュースの代替にしていたという事実を筆頭に、レギュラー番組を多く抱えて数千万円の年収を稼ぐようになっても家賃3万円台のアパートに住み続けたり、妻であるクミさんがラーメン店で100円の味玉をトッピングしようとしたところ、それを許さなかったりと、そのドケチエピソードは枚挙にいとまがない。高級車であるゲレンデを愛車に選んだのも、数年後に手放す際のリセールバリューを見込んでのものだ。

「じゃあ、ちょうどよかったかもしんない」

 調子よさそうにしゃべり続ける春日を遮った若林は、ここで持参した100万円を取り出す。当日の様子から、おおよその修理費を推測していたようだ。

「100万持ってきた、じゃないんだよ。怖いな」

 困ったのは春日だ。「誰が払ってくれんだ」とスタッフを追求するトークを用意していたところ、当の若林からキッカリの額面が出てきてしまったのである。戸惑う春日は、なぜか担当マネジャーや重鎮作家・藤井青銅氏に支払いを要求するなど、不規則発言を繰り返すしかなかった。

 サプライズでラジオの生放送に修理代を持ってくる。ここまで含めて、若林のネタだったわけだ。

 2005年10月29日、当時の春日の自宅である「むつみ荘」で行われたトークライブの資料が手元にある。20円の値引きシールが貼られたモヤシを購入した春日が、レジで20円引かれていないことに気づき、恐ろしい剣幕で新人レジ店員を詰めたというエピソードが残っている。

 あれから19年、オードリーは売れたのである。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/03/03 15:00
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