市川猿之助の代役にかん口令！「テレ朝を背負う」天海祐希主演映画の行方

　歌舞伎俳優・市川猿之助の自殺幇助事件を受けて、公開が延期になっていた天海祐希の主演映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』。ようやく今年の秋から再撮影することが決定したという。

「劇場版で猿之助は“ラスボス”である総理大臣役で出演していため、代役探しは難航しました。一時はお蔵入りの危機にも直面しましたが、共演者やスタッフが制作のテレビ朝日に、“天海さんのためにも”と再撮影を要望したそうです。すでに猿之助の代役も決まっているようですが、かん口令が敷かれています」（キャスティングプロ関係者）

　昨年6月に公開予定だった『劇場版　緊急取調室　THE FINAL』だが、物語のキーパーソンを演じる猿之助の事件を受け、無期限の公開延期に。さらにその約1カ月後には、劇場版の公開に合わせて放送予定だったスペシャルドラマ『緊急取調室』に出演していた俳優・永山絢斗が、大麻取締法違反容疑で逮捕され、こちらも放送が延期された。

「立て続けにスキャンダルの煽りを受け、これではあまりにも天海が気の毒だとして、“テレビはともかく、映画は猿之助の代役を立てれば問題ない”と、再撮影が決まったんです」（テレ朝関係者）

　猿之助のシーンを撮り直すため、4人の俳優が候補に挙がったというが、なかでも、筆頭候補に挙がったのが、テレ朝の人気ドラマシリーズ『相棒』で、4代目相棒を務めた反町隆史だったという。

「ただ、撮り直しと言っても、撮影はいつになるかはわかりません。しかも、反町は1月期に放送されたドラマ『グレイトギフト』（テレ朝）の主演が決まっていましたし、それが終わった後には、反町の代表作であるドラマ『GTO』が26年ぶりに放送されるということで、スケジュール調整が難航しました」（ドラマスタッフ）

　4月1日、カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ『GTOリバイバル』が放送されたが、そんな多忙な反町に代わって候補に挙がったのが、上川隆也、唐沢寿明、オダギリジョーの3人だったという。

「とりわけ上川は、劇場版『緊取』で監督を務める常廣丈太氏に加え、脚本を担当した井上由美子氏とも、ドラマ『BG～身辺警護人～』（テレ朝系）でタッグを組んでいたため、有力候補とみられていましたが、上川含め、候補に挙がった俳優からはみな断られてしまったようです」（前同）

　厳しい状況に、天海は親しい役者仲間に、「誰かやってよ～」と声をかけていたというが、ここにきて、ようやく再撮影が決まったという。

「再撮影が決まったということは、猿之助の代役も決まったということですが、現場ではかん口令が敷かれてるようで、それが誰なのかはスタッフの一部しか知らない状況です。一部、関係者の間では、以前、天海と共演経験のあるハリウッド俳優・渡辺謙という噂もありますが、あくまで噂にすぎません」（前出のテレ朝関係者）

　秋から撮影が再開され、来年中には公開予定だというが、映画公開に目処がついたことで、お蔵入り危機にあったスペシャルドラマも再撮影がスタートするという。

「『劇場版』とスペシャルドラマの再撮影に加え、天海は4月からスタートする木村拓哉主演ドラマ『Believeー君にかける橋ー』（テレ朝系）にもレギュラー出演しますから、これから大忙しですよ」（前同）

『Believeー君にかける橋ー』で天海は、主演を務める木村の妻役を演じるという。

「木村は、故・ジャニ—喜多川さんの性加害問題でジャニーさんを擁護するような発言をして、人気が下降中です。そんな木村に代わって、視聴率のカギを握るのは、天海だと言われてます。今回のドラマだけではありません。テレ朝は、米倉涼子主演の人気シリーズ『ドクターⅩ～外科医・大門未知子』が終了してから、ドラマの視聴率が落ちていて、天海に期待が集まっています」（キャステイングプロ関係者）

　天海がテレ朝の救世主になるか、注目したい。

本多圭（ジャーナリスト）

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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