Number_i、iTunes米チャートでトップ10入り! 海外進出の本格化に期待の一方で課題も
#Number_i
平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太からなるTOBE所属のダンスボーカルグループ「Number_i」が16日、デビュー曲「GOAT」がアメリカのiTunes総合チャートで10位に入ったことを報告した。現地の大型フェスへの出演が影響したとみられ、世界進出の本格化に期待が集まっている。
Number_iはX(旧Twitter)の公式アカウントで「『GOAT』がアメリカのiTunes総合チャートでトップ10に入りました!Hip-Hopチャートではなんと3位!ありがとうございます!」とファンに発表した。
同チャートはiTunes上でダウンロードされた回数などを基に集計されるランキングで、トップ10入りはデビューからわずか3カ月半の日本のグループとしては異例の好成績といえる。ヒップホップチャートでは、フューチャー、メトロ・ブーミン、ケンドリック・ラマーによる「Like That」に次ぐ3位となっており、快挙といっても過言ではない。
1月に世界配信された「GOAT」が今になって米チャートで急上昇したのは、Number_iが今月14日(現地時間)に米カリフォルニア州で開催された世界最大級の音楽フェス「コーチェラ・バレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル2024」の特別ステージに出演したことが影響したとみられている。
特別ステージはアジアにルーツを持つアーティストを世界に発信するプラットフォーム「88rising」によるもので、YOASOBI、Awich、新しい学校のリーダーズらと共にNumber_iが出演。〝新人グループ〟ながらステージのトリを務め、英語での曲紹介などを交えながら「FUJI」「GOAT」の2曲を披露した。
さらに、韓国の人気ボーイズグループ「GOT7」の香港出身メンバーでInstagramのフォロワー数3300万人超を誇るアジアスターのジャクソン・ワンがサプライズで登場。「GOAT」のリミックスバージョンでNumber_iとコラボし、夢の共演は大きな反響を呼んだ。
Number_iの「コーチェラ」のステージについては、一部で「セットの背景が黒なのに3人とも黒の衣装でキレキレのダンスが見えづらかった」「海外での知名度がないので、ジャクソンに助けてもらった感がある」「3人とも緊張して実力を出し切れていなかった」といった指摘もあった。どれも今後の課題ではあるが、出演直後にiTunesの米チャートで急上昇したことを考えると、十分に海外で評価されるだけのインパクトを残せたと考えられそうだ。
ただ、いくら世界最大級のフェスに出演できたからといって、これで海外進出が軌道に乗るかというと、そう甘いものではない。過去には「コーチェラ」に日本からコーネリアス(小山田圭吾)、東京スカパラダイスオーケストラ、X JAPAN、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅ、宇多田ヒカルらが出演してきたが、海外での実人気につながっている場合とそうでない場合があり、こればかりは地道に評価を積み重ねていくしかなさそうだ。
そんな中、TOBEのYouTube動画が急きょ非公開になり、その原因がNumber_iのメンバーたちの「交通マナー違反」ではないかと騒がれる事態が起きた。TOBEのタレントたちが出演するYouTube番組『とべばん』が13日夜に配信されたが、わずか数時間後に「一部内容に不備がありましたので、非公開とさせていただきました」と公開が中止されたのだ。
理由は公表されていないが、番組内でNumber_iの3人がバイクでツーリングに出かける企画があり、一部の視聴者からは「3人が高速道路で追い越し車線を走り続けていて、道路交通法に違反している恐れがある」「平野が半袖でバイクを運転していて危険」といった指摘が寄せられていた。
それが理由なのかは不明だが、他に不適切な場面が見当たらなかったことで「ツーリング企画が原因」との見方が広がっている。交通マナーの問題に加え、今回の動画では大手時計メーカーのシチズンとコラボしており、公開中止によってスポンサーの十分なPRにならなくなったのは大きな痛手だ。
しかし、こうした不測の事態はテレビほどのチェック体制を整えていないYouTube番組においては「よくあること」ではある。この失敗を教訓にして、これからどうカバーしていくかのほうが重要だろう。
先述の「コーチェラ」にしても、動画公開中止騒動にしても、今後の課題が浮き彫りにったともいえる。Number_iが世界に羽ばたいて〝イチバン〟になるためには、そうした課題を一つずつクリアしてステップアップしていく必要がありそうだ。
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