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『踊る大捜査線』新作映画発表とフジテレビが画策する“名作ドラマの劇場版”

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フジテレビ

 フジテレビの港浩一社長が4月26日、都内で定例会見を行い、同局系で放送されていた人気ドラマ『踊る大捜査線』シリーズの新作映画が2作連続で公開されることを発表した。

 3月には、同シリーズの新作映画を12年ぶりに公開することを告知していたが、今回発表されたのは、同シリーズではおなじみの、柳葉敏郎演じる警視庁キャリア・室井慎次を主人公とする『室井慎次の敗れざる者』(10月11日公開)と『室井慎次 生き続ける者』(11月15日公開)の連作。

 同局の大多亮専務取締役は「まだ中身も何も知らないので、具体的な(目標)数字はまだ」と前置きしつつ、「『踊る』という名前がついたからには、大ヒットを目指したい」と意気込んでいたという。

「室井が主人公のスピンオフ作品『容疑者 室井慎次』は05年に公開され、当時、『踊る』シリーズの人気が過熱していたこともあって興行収入38.3億円を記録した。前作の映画から12年、ファン切望の新作とあって2作品とも興収はヒットの基準である10億円は軽く超えると見られている。今年の邦画実写版のトップ争いを繰り広げるのでは」(映画業界関係者)

 2022年6月末に港社長が就任後、依然としてなかなか高視聴率を獲得する新たなドラマやバラエティーなどの番組を生み出していないが、新たな部署を立ち上げてまで力を入れているのが、過去のヒットドラマの映画化だという。

「港社長の就任が決まる前から確かにそういう動きはあったが、22年にはいずれも人気ドラマシリーズだった吉岡秀隆主演の『Dr.コトー診療所』、福山雅治主演の『ガリレオ』シリーズの最新作『沈黙のパレード』が公開され興収は『コトー』が23.4億円、『沈黙のパレード』は30億円の大ヒット作となった。昨年は過去のヒットシリーズの映画化はなかっただけに、次はどのシリーズが映画化されるのかが注目されている」(テレビ局関係者)

 本来ならば、ドラマシリーズと映画版4作がことごとくヒットした伊藤英明主演の『海猿』シリーズと続けたかったはずだが、12年に原作者の佐藤秀峰氏がフジの局員のアポなし取材など複数の理由を自身のツイッター(現・X)で暴露し“決別”を宣言。そのため、続編が製作できなくなっていた。

 しかし、ここに来て、あの作品の劇場版での復活がささやかれているという。

「俳優の坂口憲二が主演を務め、06年から14年までドラマ版4作が放送された『医龍-Team Medical Dragon-』の復活が浮上しているようだ。坂口といえば、難病である股関節の特発性大腿骨頭壊死症のため、2018年4月に芸能活動を無期限休止すると発表。だが、昨年5月にフジ系の『風間公親―教場0―』で9年ぶりの俳優業復帰を果たしていた。『医龍』は立ちっぱなしでの手術のシーンが多いので、坂口の体調次第になりそうだが、劇場版でヒットしそうな過去の人気ドラマシリーズといえば、同作の名前があがるのも納得」(同)

 放送中の制汗スプレーブランド『エージーデオ24メン』や『サントリー生ビール』のCMに出演している坂口だが、そろそろ俳優業で本格始動となりそうだ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2024/05/06 12:00
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