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旧ジャニーズ関西ユニットの名前と曲名が物議…「被害者傷つく」「言いがかり」と賛否

※イメージ画像:GettyImagesより

 STARTO ENTERTAINMENTの関西3グループからなる大型ユニット「KAMIGATA BOYZ」(カミガタボーイズ)が3日に配信シングル「無責任でええじゃないかLOVE」でデビューした。ファンが純粋に楽しめるお祭り的な話題のはずだったが、意外にもユニット名と曲のタイトルが物議を醸す事態になっているようだ。

 「KAMIGATA BOYZ」は、プロデューサーとしても活躍するSUPER EIGHTの大倉忠義が旗振り役となって結成。関西にルーツを持つSUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子の計19人からなる大所帯ユニットで、5月15日にCDデビューする関西出身のAぇ! groupも加入予定だと伝えられている。

 ヒャダインが作詞・作曲を手がけたデビュー曲「無責任でええじゃないかLOVE」は、大倉がタイトルを考案したとされ、SUPER EIGHTの「無責任ヒーロー」、WEST. の「ええじゃないか」、なにわ男子の「初心LOVE」という、それぞれのヒット曲の題名を合体させたものとなっている。

 コンセプトは「なにはともあれ暗い時代に、底抜けに明るく、エイッと脳みそ空っぽにして歌い踊れる西からの贈り物的な一曲」とされ、歌詞やミュージックビデオはコテコテの関西ノリ全開。ネット上のファンからは「笑顔にしてくれてありがとう!」「MVでこんなに笑って明るい気持ちになれたのは初めて」「関西グループのいいところ全部出てる!」といった歓喜の声が上がり、ミュージックビデオは公開から1週間足らずで再生数が約450万回に達している。

 ところが、意外にも否定的な意見も噴出している。ユニット名が発表された時点から、ネット上で「ジャニーさんのネーミングセンスそのままってどうなの?」「旧ジャニーズっぽさを出すのはあまりよくないのでは」といった声が少なからず飛び交っていたのだ。

 旧ジャニーズ時代は、故ジャニー喜多川氏が独特のセンスでグループ名をつけており、KinKi Kidsはデビュー前に「KANZAI BOYA」(カンサイ・ボーヤ)と命名されていたことで有名。「KAMIGATA BOYZ」はそうしたジャニー氏のネーミングセンスを彷彿とさせるユニット名といえそうだが、性加害問題が明るみになった今、「ジャニーイズム」の継承をうかがわせる名前は不適切ではないかと感じた人がいるようだ。

 また、曲のタイトルについても「無責任でええじゃないか」という部分を問題視する意見が。ジャニー氏の問題行為の「責任」を取る形でSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)が被害補償などを進めているが、完全解決までには遠い状況であるため、SNSなどで「この曲名で被害者がさらに傷つくと考えなかったのか」「被害者の前で歌えるの?」「性加害問題に対して『無責任でいい』と言っているように聞こえる」といった書き込みが相次いだのだ。

 その一方で「タレントたちには何の罪もないし、もう新会社に移籍しているのだから批判されるのはおかしい」「ただヒット曲の題名をつなげただけなのに」「被害者について歌ってるわけじゃないのに完全に言いがかり」「文句言ってるのは被害者じゃない人たちだし、いちゃもんにもほどがある」といった反論もあり、賛否両論となっている。

 このような明るく楽しいプロジェクトにまで批判が起きてしまうあたり、改めてジャニー氏による性加害問題の影響の大きさと罪深さが浮き彫りになったともいえそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/05/09 18:00
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